農業機械関係ニュース |
1.廃棄物適正処理で協議会 |
農業生産資材関連団体による農業生産資材適正処理全国推進協議会が設立され,当協会も参加した。会長は,日本施設園芸協会会長の兵藤宗郎氏,副会長にJA全農の藤野瀛氏が就任した。
同協議会には,(1)農業用プラスチック等適正処理部会(2)農薬適正処理部会(3)農業機械適正処理部会の,3つの部会が設置され,農業機械適正処理部会の部会長には,本会の小川一貴専務理事が就任した。今後,同協議会ではそれぞれの部会で,適正処理の検討を進める。農業機械部会では,農業機械と廃油の適正処理について検討を進める。
2.コマツゼノアが刈払機の新製品 |
2000年が創立90周年に当たり,川越への本社移転などメモリアルイヤーとなる同社では,その第1弾として刈払機の新製品2機種5タイプを新発売するとともに,ビッグバン2000キャンペーンを1月1日から開始した。
新発売した刈払機は,第2次カリフォルニア排ガス規制に対応した2サイクルエンジン「エコラ2」を搭載したBCZ2600シリーズと4サイクルエンジン「エコラ4」を搭載したとBCX2600シリーズ。連続作業も苦にならない操作性と耐久性を備えており,環境への影響が重視される公園緑地や公共施設でのプロユース向けに最適としている。
3.JA全農が農機需要は緩やかに回復と予測 |
JA全農農機・資材部が経済連,JAにアンケートしまとめたもので,12年の全般的な農機需要については,「やや(3〜4%)増」が9%,「変わらない」29%,「やや減」40%,「かなり(5〜10%)減」17%,「大幅(10%以上)減」5%となった。全国平均では昨年の「大幅減」,「かなり減」から「やや減」,「変わらない」にシフトすると見込んでいる。
機種別にみると,増加の見込みが高いものは,ティラー・管理機・耕うん機,普通型コンバイン,野菜移植機などで,トラクターも30馬力以下で,乗用型田植機は新機種の発売や更新時期の到来から「やや増」の割合が増加,コンバインは更新時期の到来から「やや増」が前年より増えている。
4.農林水産省農産園芸局長に木下寛之氏 |
1月12日付けの人事異動で就任した。前任の樋口久俊氏は畜産局長に就いた。農産園芸局の農産課長には染英昭氏(果樹花き課長),果樹花き課長には宮田悟氏(大臣官房企画室技術調整室長)が就任。
生研機構企画部長の宮永豊司氏は農林水産省経済局国際部技術協力課長に,生研機構企画部長の後任は肥料機械課農業生産資材調整官の森下光氏。
5.佐竹製作所は新型「マジックミル」発表 |
キッチン用精米機「マジックミル」新型は,従来機をさらに使い易くしたもので,(1) 電源コードを脱着式にした。取り外しのできるマグネットタイプのため収納の煩わしさがない(2) 精米時の音をさらに小さくした。家族が就寝中の早朝でも気がねなく精米できる――ようにした。このほか,美味しさをアップする再精米機能がついている,常に搗きたてで,新米のような美味しさを味わえる,本格的な胚芽米,分搗き米が可能などの特徴を持つ。
6.ホンダウィル北海道の創業者・源孝が急逝 |
1月2日,急性心筋梗塞のため死去した。68歳。
7.中規模向け乾燥機を大島農機で発売 |
12年度の新型乾燥機として,20石から36石の中規模向けRTMシリーズ5型式を発表した。農家の現状の作業体系を考慮して,機械の更新によって作業体系の変わることがないよう“ベーシック・イズ・ベスト”をテーマに開発されており,性能面では大規模農家向けのRTL型と同等の性能をもたせ,安定した乾燥性能と,コメに優しく美味しい乾燥が行える。
主な特徴は,(1) コントローラにはRTL型と同じように液晶タイプとダイヤル式を用意(2) コメに優しい乾燥方法として両コントローラに「食味調整」乾燥制御を搭載(3) 低騒音化を実現――など。
8.金子農機が遠赤外線乾燥機を10機種発売 |
一昨年に投入し「業界トップの生産実績」を確保したREVシリーズを強化・充実したもので,独自の全粒照射方式採用し,(1) 早い乾燥スピード(2) 安いランニングコスト(3) 食味向上,というこれまでの特徴に,(4) 設置性を一段と向上(5) 小型化を図ると同時に乾燥効率(毎時乾減率最大1.2%)をアップ(6) 運転音が静か(7) 安全・安心の装備を充実(8)70石まで2kWの電力契約で対応できる――などのメリットを加えた。特に,設置性と同時に小型化を図った方が乾燥効率が上がることから,全長を22cm(REC型)ほどサイズダウンし,これにより遠赤外線の良さをそのままにして,乾燥効率の向上とコストダウンを両立させている。
9.系列販売会社の設立続く |
大手メーカーの新しい系列販売会社が昨年末からことしにかけて幾つか誕生した。
ヤンマー農機では,昨年12月に関東の1都3県(東京,神奈川,埼玉,群馬)をカバーする株式会社ヤンマー農機関東を設立した。
クボタでは,1月1日付けで埼玉県に株式会社埼玉クボタを設立。また,和歌山クボタと奈良クボタが合併し,株式会社南近畿クボタができている。
井関農機では,1月1日付けで近畿ヰセキ販売と新兵庫ヰセキ販売を合併し,株式会社ヰセキ近畿を設立した。
10.クボタの筑波工場がトラクター生産100万台を達成 |
昭和50年の生産開始以来25年目となる。これを記念して1月11日,記念式典が行われた。
11.スター農機が新機体色の小・中型マニュアスプレッダー発売 |
小型と中型のTMSシリーズは,小型が水田農家向けのTMS0900W,ハウス農家向けの同0900D,中型がTMS1100〜2000。小型では,(1) 水田農家により求めやすい価格設定(2) ハウス農家には小回りのきくステアリング付き,中型では,(3) 32型式を用意(4) クリーンでセーフティな作業の確立,などを狙っている。なお,この新製品から機体色をスプリンググリーン,サブカラー(背景色)をディープグリーンとしていく。
12.セイレイ工業は増収増益 |
平成11年11月期決算によると,売上高558億円で増収増益となった。丸ハンドルコンバインなどが秋需要を喚起したためとしている。
13.ヤンマー農機全国大会開く |
1月17,18日に開催。初日は全国大会,2日目は営業会議とし,今年からスタートするグループ中期ビジョン,営業の考え方や今後の技術展望を明らかにした。
また,新製品として,2〜3条刈り丸ハンドルコンバイン,低速仕様トラクター,本格中型トラクター,プロ農家向けトラクターAF665,作業機ミニトリオ・ディスクスリップ畦塗機,同・オート播種機,同・籾コンテナ,農業快適作業車,家庭用生ゴミ処理機などを発表した。
14.共立11年決算は増収 |
新製品18機種を投入,国内市場でのシェアアップを目指した「30(サンマル)キャンペーン」を展開。この結果,売上高は327億6400万円となった。
15.日立建機ティエラがウッドチッパー新発売 |
日立ウッドチッパーHW03で,昨秋からテスト販売し好評だったことから本格発売する。安全鑑定も取得する予定。
同チッパーは軽トラックで運搬でき,2tダンプ1杯分の剪定枝を約35分の粉砕作業で7分の1程度まで減容する。シンプルな設計で低価格を実現した。
16.クボタが全国特約店会議で中山間地向けトラクターなど発表 |
1月18,19日開催した第53回全国クボタ機械特約店会議では,2日目に「技術で拓く! クボタグループ21世紀への道」を展示テーマに新製品など150点が披露された。
中山間地向けトラクターはジョイカムJrKJ11,コンバインがSRJ1で,すでに発売の田植機と併せ,50a以下の小規模農家向けの小型戦略商品。