宮ちゃんの会員さん訪問記 有光工業株式会社 |
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![]() 有光幸紀社長さんと |
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昭和3年にはわが国で初めての3連式高圧プランジャーポンプを完成させて、果樹園芸の防除や自動車、戦車等の洗車に利用されました。その後は高熱蒸気消毒器や共同防除用大型動力噴霧器などを手がけ、戦争中は軍需にも対応したし、戦災で工場も焼失したりしましたが、戦後は循環精米機、手廻散粉機、動力噴霧機で生産を再開しました。昭和20年に有光農機鰍設立し、27年には軽量小型石油発動機の生産を始め、28年にはワンマンスプレー、ジェットスプレーを発売しています。36年には洗浄機の製造を開始しました。
農業分野では防除機を中心とした展開ですが、昨年の平成17年にはこれまでの常温煙霧機に加え、特にハウス内作業用に、新たに"静電付加・誘導帯電方式"として開発した動噴用静電ノズルを使った散布機を装備した走行式無人防除機を発売し、順調に販売が行われているようです。農薬を少なく、より効果的に散布する研究が重要で、静電散布技術がどういう方向に進んでいくのか興味深く見守りたいとのことでした。 本社近くにある同社の大阪センターの技術部に行ってみると、クロルピクリンに代わる新しい臭化メチル代替剤の散布(土壌注入)機の開発が行われていました。環境問題から使用できなくなったクロルピクリンに代わるキルパー(有効成分はカーバムナトリウム塩)を適正に土壌注入する方法を全農はもとより、トラクターメーカーとも一緒になって開発を進めているようです。
また、室内には"泡"を使って効率的に洗浄を行う装置があり、農業分野では通いコンテナの普及につながる技術の開発が行われていました。通いコンテナを使うことにより資源の有効活用が計られるとともに、コストの低減にもつながつながるだろうと期待をしているとのことです。
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