まず、播種機は、深さ5pのV字型の溝が切れる作溝輪と、その溝に肥料と種子を一緒に撒くためのガイドパイプ、覆土チェンなどで構成されています。最も大きな特徴は、時速がだいたい6qと作業能率が非常に速いということです。不耕起なのでいつでも播け、速度が速いことで、播く時期を選ばす大きな面積が播けるという特徴を持っています。
作溝部は、深さが5p、幅が2pの溝を作ります。深さが5pというのは、乾田直播きでは非常に深い位置ですが、この播き方では必ず種の上に芽が出る頃に亀裂が入り、芽が出てきます。このように非常に深い位置に播種できるというのも大きな特徴です。
肥料と種を播くガイドパイプは、播種溝に接地しており、確実に播くことができます。種が一直線に狭い範囲に並んでいるので殺菌剤の効果が維持されやすく、出芽を高める効果もあります。
不耕起の圃場で、硬いところに深く播くので、倒伏に強く、コシヒカリの直播ができるということが、この直播が拡大する要因となっています。
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不耕起V溝直播機の播種様式(模式図) |
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