3.機械の作業前点検および整備を行います。
(1)ソーチェーンの目立てをチェックします。切れ味が劣化するとチェーンソー自体に負担をかけ、故障の原因となるとともに、作業能率の低下、体力の消耗から来る不適正な操作による事故の誘発が予想されます。切れ味を保つとともに、ソーチェーンの張りを適正に保ちます。 |
**ソーチェーンの張り**
ガイドバーの下部にぴったり密着し、なおかつ手で回せる程度に張っておく。作業中はチェーンが熱で伸びてたるみが出てくるが、バーの下部の溝からチェーンの爪(ドライブリンク)が外れない程度に張っておかないと、チェーンが飛び出す危険がある。 |
(2)安全装置が正しく作動するかどうか確認します。
ア.前ハンドガード(ブレーキレバー)を前方に押し、チェンブレーキの作動位置でソーチェーンの回転が停止するかどうか確認します。
イ.スロットルコントロール・ロックアウトを握らないとスロットルレバーが高速にならないことを確認します。
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(3)各部のネジ類のゆるみが無いか点検します。チェーンソーは正常に作動していても振動の激しい機械です。ネジの緩みは破損や事故の元になりますので必ずチェックしましょう。
(4)燃料およびチェーンオイルが入っていることを確認します。
チェ−ンソーは切断中の木との摩擦を減少するためにオイルを刃に吹きつけながら回転するため、刃先を板や白い紙などに向けて、軽くチェーンを回転させ、刃先からオイルが飛んでいるかどうか確認することが必要です。 |