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農業機械関連ニュース

平成19年9月10日発行

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  クボタが鉄コーティング直播栽培で講演会と現地視察
  8月2,3の両日、新潟県下で「水稲鉄コーティング直播栽培講演会〜環境にやさしい省力、低コスト米づくり」を開催した。これは、クボタ夢農業「イノベーションイベント」と位置づけられた催しで、初日は新潟テルサで講演会。東大名誉教授・森敏氏が「イネによる鉄の吸収・移行・転流の制御機構」、近畿中国四国農研センター・山内稔氏が「水稲鉄コーティング直播技術」、同・井上博喜氏が「鉄コーティングによる稲種子病害の防除法」、クボタ・宮越彊氏が「新潟県の直播栽培の現状と取り組みについて」講演。翌3日は現地を視察した。

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  全農が改革の進捗状況を農林水産省に報告
  農林水産省に提出した業務改善計画では農業機械におけるコスト低減の取り組みとしては、担い手向け輸入農機の取り扱いを踏まえた大量生産機をベースとした「JAグループ独自型式」の扱いを始めており、第1段として、従来の本格5条刈クラスのコンバインの実勢市場価格に比べ概ね20%安い「多条刈コンバイン」を3月に上市した。また、第2段商品として大規模果樹栽培の担い手ニーズへ対応する「高性能・高品質のスピードスプレーヤ」を6月に上市した。このSSは薬液タンク容量1000L、46PSエンジン搭載で、従来の同クラス対比で20%安価。

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  三菱農機が中型トラクターGOシリーズ5型式など発表
  新発売するのは、トラクターGOシリーズ5型式、乗用田植機マイレディリードLVシリーズ2型式、管理機マイミニMMシリーズ3型式。
 トラクターは水田・畑作両方での高能率と快適作業を両立する中型で、大排気量(総排気量1.758L)4気筒ディーゼルエンジンを搭載し、作業効率をアップ。主変速ノークラッチの「イーシフトレバー」を採用(V仕様)し変速ショックが少なく、指先で簡単に操作できる。乗用田植機はまくらっこ仕様の5条/6条で、低振動・低騒音の新型GBエンジンを搭載し、使い勝手を向上させた。

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  ヤンマー農機が新商品としてトラクター2シリーズ、乗用田植機、管理機な ど発表
  新商品は、トラクターが、エコトラジャスティEG200シリーズ、エコトラプレミアムEG600シリーズ。乗用田植機がVP1。田植機アタッチメントのTS4/TS5箱施用剤散布機。ミニ耕うん機ポチMRT65EX・A、ロータリー専用管理機RK40シリーズ、さくらんぼ選果機SK−1、除雪機JX/JTシリーズ。
 このうちトラクターのエコトラジャスティEG200シリーズは、、好評のEF200シリーズの基本性能はそのままに、快適性向上の「静音キャビン」、高能率な「J-チェンジ」などの特徴を追加。環境に優しい新型直噴ディーゼルエンジン搭載している。また、エコトラプレミアムEG600シリーズは、あらゆる作業速度に対応するHMT無段変速トランスミッションの搭載、路上走行も簡単快適なアクセル連動ペダル変速などが特徴。

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  タカキタがトラクター用除雪機を新発売
  スノーブロワ2シリーズで、SB1570Eシリーズは除雪幅1590mmで適応トラクターは18〜26PS。SB1770Eシリーズは同1740mmで同22〜40PS。第一の特徴は、投雪距離をアップして最大30mとしたこと。PTO回転速度1000rpmに対応することでこれを実現している。また、オーバーハングの少ないセンタードライブ方式を採用、特殊チップオーガでスムーズに雪をかき集めることができる。4枚羽根のブロワで雪を強力に吹き飛ばし、オーガのサイドカバーを内側に収め側面をすっきりさせることで、壁際までしっかり除雪できる。

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  大島農機が中間米米選機を発売
  新発売したのは中間米米選機「SS7」。これは、経営規模が大きくなるにつれ、農家が米を出荷する際、自動計量選別機の小米口から出る一般米に近い良玄米が増えるため、それらを中間米として再選別し、主食や米菓用に向けるもの。米の歩留まりを良くすることで、担い手農家を支援する。主な特徴は、
  1. 自動計量選別機の小米出口に簡単にセットできる
  2. 大径選別網により小型もみすり機の出荷米用米選機としても利用可能な処理 能力を持っている
  3. 選別網の交換や掃除は工具なしで行える
  4. 投入口の高さ(機体高さ)は、4段階の設定ができ、他社の米選機にもセッ トできる
―など。

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  日立建機ティエラがトラクター4機種25型式など発表
  発表したのは、トラクターCTX−7シリーズ4型式、同NTX−7シリーズ18型式、乗用型田植機、乗用型ミニローダ、自走式ウッドチッパー。このうち、トラクターCTX−7シリーズは、16.5〜22.5馬力で、本格キャビンで快適作業ができ、TD仕様は電子ワンタッチにより作業機の上げ下げがハンドル手元のレバーでできるなどの特徴を持つ。各型に共通してブレーキを使わず極小旋回できる「ノーブレーキ倍速」、明るい「マルチリフレクタヘッドランプ」などを装備している。
 NTX−7シリーズは、22〜55馬力。マイコン制御で高精度作業を実現する「NeWスーパーテラコントロール」(TD仕様)や、多機能をまとめて一斉にオン・オフできる「ワンタッチ耕うんモードスイッチ」を採用したほか、トラクターの状況を一目で確認できる「ニューティエラナビ」などを装備している。

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  近畿農政局などが細断型ロールベーラの現地検討会開催
  8月7日に京都府綾部市の京都府畜産技術センターで行われ、細断型ロールベーラとラップマシーンによるコーンサイレージ体系を圃場実演と講演会で検討した。現地検討会では、メーカーのタカキタから体系説明がありその後、細断型ロールベーラとラップマシーンによるサイレージ調製の実演が行われた。また、講演では、生研センター畜産工学研究部の志藤博克主任研究員が「細断型ロールベーラの開発と高品質コーンサイレージの調製技術について」と題して開発の狙いなどを語った。

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  オーレックがハンマーナイフローター発売
  クローラタイプで8馬力のHRC662、10馬力のHRC802の2型式。特徴は軽 量かつコンパクトなこと。このため不整地でも取り扱いが楽にでき、傾斜地走行 も安定感がある。刈取性能は現行のタイヤ仕様のハンマーナイフローターと同じ で、その良さを引き継いでいる。

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  山本製作所がホームページに乾燥機の点検ビデオ
  本格的な収穫シーズンを前に、同社のホームページに「乾燥機の作業前・作業後の点検ビデオ」を掲載した。同社のホームページを開き「2007年7月31 日、乾燥機の点検ビデオを掲載しました」をクリックすると、使用前の点検箇所・使用後の点検箇所が表示され、ビデオ(動画)によりわかりやすく点検操作が紹介されている。点検の仕方も具体的に紹介されているため、これを参考に誰でも簡単に点検作業ができる。

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  スガノ農機がエコノミー型レーザーレベラー発売
  新発売する「均平職人エコノミー」2型式は、適応馬力40〜80馬力、作業幅3.2mのLT320PL1とLT320PL2。レーザーコントロールセットの内容は、LT320PL1は、水平均平作業のみの勾配機能なしで発光機は装備。LT320PL2は、水平均平作業のほか傾斜均平作業にも対応、勾配機能を有した発光機を装備した機種となっている。同機は、トラクターを変えてもメーン回路の作動油が混入せず、また、油圧バルブの配管を取り外すことがなく、ゴミに起因するバルブのロックが起きないなどの特徴を持つ。

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  ヤンマーHBディーゼルエンジンが日本機械学会の機械遺産に認定
  日本機械学会が創立110周年を迎えたのを機に、機械遺産を認定したもので、ヤンマー小形横型水冷ディーゼルエンジンHB型など25件が選ばれた。ディーゼルエンジンHB型はヤンマーが世界で初めてディーゼルエンジンの小形実用化に成功したモデル。ヤンマー創業者の山岡孫吉氏が、ドイツ・ライプチヒの見本市で見たディーゼルエンジンのもつ優れた省エネ性・安全性に心を奪われ、開発に邁進。昭和8年に開発に成功した。大阪企業家ミュージアムで見ることができる。

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  全農機商連がメルマガの配信を開始
  8月10日から、組合員企業への情報提供の一環としてメールマガジンの配信を開始した。毎月10日に配信する。主な内容は、
  1. 全農機商連関係=全農機商連、商協、関係団体のスケジュール、各種会議情 報、展示会情報など。
  2. 農政の動き=農林水産省のプレスリリースなど。
  3. 業界の動き=法令、各種助成事業など。
  4. 統計データ=日農工、農林水産省の統計、各種景況調査など。
  5. 共同購買事業の案内=新製品、キャンペーン、価格変更など。
  6. その他=出版物の案内や参考文献の案内など。
 現在のところ、このメールマガジンは配信対象を道府県商組と組合員に限定し ている。

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  クボタがタイにトラクター製造の合弁会社設立
  タイ王室系大手企業サイアムセメント株式会社(バンコク市)と合弁会社の設立契約を締結、合弁会社サイアムクボタトラクタを設立した。同社はタイ国内市場向けトラクター生産工場を建設、09年3月に量産開始する。投資総額は約17億6千万バーツ(約70億4千万円)。初年度従業員数は約300名、生産能力は年間トラクター2万5千台。2010年に売上高70億バーツ(約280億円)を目指し、将来的には欧米への安価型トラクターの輸出も視野に入れている。

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