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農業機械関連ニュース

平成19年3月10日発行




業界短信19−3

  農業機械の18年の出荷は5160億円
  日農工が発表した平成18年1〜12月の日農工統計(部会統計)生産・出荷実績によると、生産額は4949億9000万円、前年比99.1%、出荷額は5160億2100万円、同99.8%と生産、出荷ともに前年を下回った。出荷実績は、国内向けが、新農政の影響による買い控え等があり需要が低迷したものの、輸出が2けた増と好調を持続したことから、全体ではほぼ前年並みをキープした。
  トラクタ出荷の内訳は、20PS未満が前年比79.3%、20〜30PSが買い控えなどにより88.2%と減少、30〜50PSが109.0%、50PS以上が148.8%と伸び、田植機は、98.4%、コンバインは、個人用の中・小型に停滞感があり、92.2%だった。

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  タイショーが4列の苗箱並べ機新発売
  自走式苗箱並べ機“ベルノ”の2列並べ機BJX−2、3列並べ機同−3に続き今春から発売する、1時間当たり900〜1400箱(連続作業)の苗箱が並べられる高性能機「BJX−4」で、スイッチひとつで効率的に苗箱を並べることができる。並べ作業のスピードを低速〜高速の間で無段階調整でき、作業に応じた速度が選択できる。折りたたみ方式で移動・収納が楽に行え、また、中央から簡単に左右に分割でき、分割したモーター装着の1台は、2列並べ機として活用することができるなど、条件に応じた作業が行える。4列仕様にするには、左右のフックに連結するだけで、簡単に復元できる。

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  クボタがコンバイン誕生40周年記念号
  ニューエアロシリーズのキャビン記念号(3〜6条刈り)とスーパーデラックス記念号(3〜4条刈り)、デラックス記念号(3条刈り)で、キャビン記念号では、後方確認がしやすく後進時の不安を解消する「バックモニター」、モミ排出時の操作が簡単に行える「無線アンローダリモコン」、運転席に座ったままで、左分草かんの開閉ができる「電動分草かんオープン」などを特別装備。スーパーデラックス記念号は、「無線アンローダリモコン」などのほか、モミ排出時の作業性が向上する「延長アンローダ」を装備。デラックス記念号は、旋回中のクラッチ操作が不要な「刈取オートクラッチ」などを装備している。

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  ササキコーポレーションが前進畦塗機を発表
  新開発の前進畦塗機「マックスカドヌール」は、畦のコーナーを前進状態のまま素早く処理する「マックスシステム」を搭載、大区画水田における畦塗り作業のさらなる効率化を実現する。最大の特徴は、前進状態のまま畦のコーナー処理を一連の動作でできること。トラクターが前進状態のままハンドルを切っても、同機は畦の終端まで直進して畦塗り作業を行い、畦塗機だけその場で方向転換してすぐに次の畦を塗ることができる。このため、1枚の田を仕上げるのにバック作業をする必要がなく、作業効率が向上する。

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  筑水キャニコムがコンクリート専用運搬車「砂男」開発
  コンクリート専用の「コンクリート砂男」SC75は、「クローラタイプの生コン専用車としては世界初登場」(同社)。生コンなど流動物の排出を効率良く行うために最大ダンプ角度を90度とした。また、バケットはポリエチレン製なので滑りがよく、メンテナンスも容易にできる。耐候性・衝撃に強く、強アルカリ性の生コンによる腐食の心配がない。走行はHST方式の採用により無段変速。1本走行レバーの操作だけで前後進・左右旋回が思いのままにできる。

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  ヤンマー農機が小型クローラトラクター発売
  18馬力のCT118、22馬力のCT122で、FDS・丸ハンドルをはじめ、充実した機能を装備している。主な特徴は、
  1. 大排気量でハイパワー、環境に優しい“新型TNVエンジン”。大排気量ロングストロークエンジンにより、高負荷作業でも粘りを発揮。余裕のある作業を行える。
  2. すぐれた駆動力を発揮する“三角フルクローラ”。ダブルイコライザの採用で、畦越えや圃場の出入りも安心して行える。
  3. 乗用車感覚で軽快に運転・作業ができる“丸ハンドルFDS”
―など。

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  本田技研工業が耕うん機「パンチ・エックス」発売
  「パンチ・エックス」(F402J)は、耕うん作業速度の変速(前進2段)や後進への切り替えが簡単に行えるチェンジレバーを採用。握ると動き、放すと作業が停止するクラッチレバーにより扱い易さと操作時の負荷軽減を追求した。さらに、新開発のL型耕うん爪により、硬い土や粘り気のある土でもしっかりと食い込みのよい確実な耕うん作業が可能となっている。低重心に配置した軽量・コンパクトな4ストロークOHVエンジンとあいまって、取り回し易く、安定した走行・作業性能を実現した。

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  細断型ロールベーラが畜産大賞の研究開発部門最優秀賞を受賞
  「細断型ロールベーラの開発と高品質コーンサイレージの調製技術」(生研センター細断型ロールベーラ研究開発グループ・道宗直昭代表)が、中央畜産会が実施した平成18年度の畜産大賞の研究開発部門で最優秀賞に選ばれ、表彰を受けた。表彰式には代表の道宗氏と山名伸樹氏が出席。表彰状、トロフィーが授与された。また、表彰式に先立って業績発表があり、道宗氏が細断型ロールベーラについて、栄養価に富むコーンサイレージを省力的に利用でき、飼料自給率向上につながるなどと語った。

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  第17回ヤンマー学生懸賞論文・作文で表彰式
  今回の論文の部大賞は明治大学農学部2年の小林晴子さんと畠山裕世さん(作品名=「農嫁」はNOか?〜農家の嫁不足への提案〜)、作文の部金賞は宮崎県立農業大学校畜産学科1年の佐々木みかさん(同=牛と過ごす真夏の農大生活)。表彰式では、論文の部入賞者15人・3グループ、作文の部入賞者16人が表彰された。作品について審査員からは、これまで以上にテーマの広がりがみられ、多様でおもしろく、時代性があるなどと高い評価があった。

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  スター農機が新型ドリームハローを発売
  好評の「NS/NRpタイプ」をさらに改良したモデルチェンジ機、「ドリームハロー NS/NRzタイプ」で、新たに麦わら・稲わらなどを土中深く埋め込むための大型スプリングレーキを採用したほか、スイングラバーや波型延長レーキなど数々の新機構を装備している。
  主な特徴は、
  1. 圃場の微妙な凹凸でトラクタが左右に傾いても、スイングラバーのしなやかさが傾きを吸収する。
  2. トラクタに乗ったまま開閉できる延長レーキは波型になっており、側方への土の吐き出しを抑える。
  3. 均平性能向上のためレーキを独立させ、均平板とレーキのすき間から密度の小さい花泥を出すことにより、一層美しく仕上がる。
―など。

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  サタケが発芽玄米サラダの「マジックライス」
  新発売されるのは、ベース野菜のキャベツ・玉ねぎ・人参・コーンに加え、ぷりぷりのえびとわかめの入った「野菜とえび」、椎茸・しめじとネギの入った「野菜ときのこ」の2品目でいずれも出来上がり重量は218g。お湯を注ぐだけで食べられる「マジックライス」シリーズに新たに“発芽玄米にドレッシング”をかけて食べる、これまでにないサラダ感覚の新しい食べ方を提案した製品で、今話題のギャバや食物繊維など健康をサポートする栄養成分が豊富に含まれている。新感覚の主食として朝食や昼食に、また、肉料理や魚料理の付けあわせとしても美味しく食べることができる。

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  三菱農機が東西で有力販売店会議を開催
  今年1月に発足した東日本三菱農機販売株式会社と西日本三菱農機販売株式会社の設立披露を兼ねて、横浜と岡山で開催した。会議では清水社長が「三菱農機改革元年」と位置付け、同社の経営状況について「社長就任時の想定を、はるかに超える厳しい実態にある」と指摘したうえで、三菱重工業株式会社による増資(60億円)引き受けによる支援を得て、@販売体制の再編と効率化A内製力の強化B商品戦略の再構築C伸長分野への重点注力の4点を改革の柱とする経営健全化策を打ち出し、19年度から3カ年計画で断行すると決意を述べた。

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  有光工業が動噴2機種を発売
  新発売したのは自走式動噴「ポニースプレー」3型式、ポータブルセット動噴「コロンボーイ」1型式。新型「ポニースプレー」は、デザインを一新、さらにレベルアップし、使い易さを追求した。ATC‐642MPR2は、セルスターター方式で、巻き取り・送り出しがラジコンにより自動で行える。また、新機構のロングガイドアームを採用し、傾斜地でも操作しやすく、ホース操作も敏感に反応する。ポータブルセット動噴「コロンボーイ」は、庭や畑の防除・除草に最適で、車軸の交換で前輪が2段階に幅の調整が可能、アルミ台車仕様により手軽に押して利用できる、などの特徴がある。

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  オーレックが新畦草刈機を発売
  自走二面畦草刈機の2機種で、ウイングモアーWM616は、年配者や女性でも、狭い畦の上をより楽に草刈り作業ができるよう前後のバランス、取り回し操作性を重視して開発。スーパーウイングモアーWM1107TLは、短い法面より長い法面まで対応でき、高度な畦二面同時刈り取り性能を発揮する。前後車輪同時駆動のため横滑りせず直進走破性に優れ、湿地での沈みが少なく、畦越え、溝越えも楽にできる。

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