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農業機械関連ニュース

平成18年8月10日発行





  農林水産省の食料供給コスト縮減検証委員会で農機業界の取り組みを説明
  説明に当たったのは、日本農業機械工業会・普及促進委員長を務めるクボタ常務・機械営業本部長の植田和伸氏。農機業界は、競争の激化、原材料の高騰、国内農業の競争力強化に対応した農業機械の供給という背景の下、
  1. 開発・製造の一体化
  2. ムダのない製品供給(サプライチェーン・マネジメント)
  3. 現場における徹底したムダ取り
  4. OEMや型式の供給などでコストダウンに取り組んでいる
―などと紹介。また、農作業の合理化を図るための製品開発、各農業経営に適した機械の開発などによる低コスト化、整備体制の強化などによる機械利用の長期化で国内農業の競争力強化に対応しているとした。

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  北海道の国際農機展in帯広に24万人
  第31回国際農機展in帯広が7月13日から5日間、帯広市の北愛国交流広場で開催された。「新世紀農業さらなる飛躍へ」をタイトルに98社、6つの研究団体が出展、毎日5万人を超える参観者が訪れた。各社は、新製品のほか、参考出品として開発途上の機械も展示し、ユーザーの意見を求めていた。クボタではシナジー電子制御システムなどを搭載した大型トラクター・シナジーMZシリーズなど。ヤンマー農機は、無段変速トランスミッションを採用した大型トラクターEG700HMT仕様など。井関農機はトラクタT・ジャパンの最上級機TJW105など。三菱農機はVG85、VR98の高速コンバインなどを出展。参観者の注目を集めた。

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  クボタが18年夏の新製品としてトラクターなど発表
  今回発表したのは、担い手農家のより一層の高速・高能率作業、高精度作業のニーズに応えた大型トラクター「シナジーMZシリーズ」、小型・安価ながら高級機能を装備し、ユニバーサルデザインを採用したトラクター「ブルスターシリーズ」、3馬力のミニ耕うん機「ニュー菜ビシリーズ」など。 このうち、大型トラクター・シナジーMZシリーズは50〜75馬力の6型式を発売。どんな作業でも効率良く、スムーズな変速を実現するシナジードライブシステム、高速・高精度と信頼性を両立させたシナジー電子制御システム、快適空間をさらに進化させたキャビン・シナジーサルーンなどを特徴としている。
  また、ブルスターは10.5〜18.5馬力の5型式で、ユニバーサルデザインの他、変速がハンドル手元でできる主変速コラムシフトや電子ポンパ、精度の高い整地のできる回動式ニューフラップカバーなどの特徴を持つ。

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  齊藤農機製作所が折りたたみ式穀類搬送機「アト夢」を発売
  新型のKD―2000Gシリーズ・7型式は、これまで30分以上かかっていた組立て・収納作業を、新機構のビームワンタッチ脱着方式と折りたたみ方式の採用により、5分以内で行うことができる。また、自動コントロールボックス、回転収納台が標準装備されたデラックスタイプとなっている。籾を収納する袋は、同社比で通気性を25%向上させた、全面メッシュ素材を採用。袋内部には、ゴムロープ1本通しにより、残留籾を大幅に低減している。

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  スガノ農機がスタブルカルチとレーザーレベラーを発表
  タブルカルチ「超混(愛称・ちょうこん)」新製品6型式と、8月発売の牽引レーザーレベラー「均平職人(愛称・きんぺいしょくにん)」モデルチェンジ4型式・新製品1型式を、北海道帯広市で開催された「第31回国際農業機械展in帯広」で発表した。
  スタブルカルチ「超混」は、反転性と混和率を向上させた「Pチゼル」を装備。反転曲面を持たせた新型のモールドボードにより、麦桿などの埋没・混和に性能を発揮、大型ウィングは破砕性を持たせ、かつ犂底を平らに切断―などの特徴を持つ。
  8月発売の牽引式レーザーレベラー「均平職人」は、モデルチェンジ4型式(標準タイプ)と新製品1型式(エコノミータイプ)で、新製品は油圧制御での開閉などが手動になる。均平板の中央部の高さを約150mmアップし、500mmに拡大したため、運土時の後方への土こぼれを大幅に減少している。

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  スター農機が新フォレージハーベスター発売
  フォレージハーベスタMFH4000Rは、小区画圃場の多い農家向けに、従来機のMFH4000から、サイド作業とリバース作業の切り替えギヤボックス部などを省いてリバース作業専用機としたもの。軽量でエコノミーな価格も実現している。適応トラクターも、軽量化したことにより、今までのものより低価格で済む。また、耐久性抜群のギャザリングチェーン、スプリング式自動調整ナイフなど、好評な装備はそのまま搭載している。MFH4000同様、オプションでコーン引き起こしアタッチを装着でき、倒れたコーン収穫に威力を発揮する。

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  太陽が18年度第31回経営大会を実施
  スローガンに「目指せグッドカンパニー」を掲げ、重点方針として「顧客満足度の向上」「事業収益の向上」「組織力・現場力の強化」、品質方針として「顧客より絶対の信頼と満足得る品質の提供」を打ち出した。経営大会では、久松社長が18年度の経営方針を発表し、この中で重点方針を示した。そして「こうした重点方針を全員一丸となって徹底、限りなく前進するグッドカンパニーの実現を目指して頑張ろう」と呼びかけた。このほか、本部長、事業部長方針の発表、使命観委員の紹介、永年勤続者表彰などが行われた。

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  田中産業がゴア・サロペット発売
  膝をついての作業やしゃがんだ姿勢での作業が多い畑作、畜産、果樹農家に向けた商品。長野県の野菜農家が現地で着用していたものに改良を加え、生地にゴアテックスを採用して発売した。ゴアテックスは、外部からの水や農薬を防ぐ一方、通気性があり、汗をかきにくくムレにくい。この素材を生かし、さらに両膝の部分に発泡ゴムの膝当てを付けた。また、全体にゆったりとしたデザインで、長時間しゃがむ姿勢でも圧迫感がない。

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  筑水キャニコムの運搬車ピンクレディが発売20年で累計10万台に
  同社では、発売20年、累計10万台を記念して社内で式典を行った。ピンクレディは、操作が簡単で女性でも安全に扱える運搬車をコンセプトに、走行部分はクローラにして不整地での作業性を向上、走行とブレーキのレバーの一体化などで傾斜地でも安全に停車できるようにするなど、工夫し発売された。包行社長は、セルスタート標準、樹脂荷台、レバー1つで荷台フレームの伸縮が自由に固定できるなどの新機能を盛り込んだ20歳のピンクレディを8月に発売する。これからもご期待ください」と述べた。

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  三菱農機が18年度下期新商品7機種を発売
  発売するのは、業界最速の作業スピード(1.85m/秒)を実現した5条刈コンバイン「レセルダVG85」(85馬力)、6条刈「同VR98」(98馬力)、乗用田植機「マイレディリードLV63」(6条植え)、管理機「マイミニ」3型式、同「マイボーイ」3型式、乾田不耕起直播機、背負動散を搭載したクローラ式自走台車、GBエンジン3型式(3〜6.3PS)。このうち、コンバインは5条刈り、6条刈りをフルモデルチェンジし、三菱独自のユニバーサルデザインを盛り込んだ。搬送部には低速から高速まで一定の層厚で搬送するスーパーツインハーモニーを採用。脱穀部は新設計のロング増速ツイン扱胴により大量の脱穀処理を高精度にこなす。
  ヤンマー農機九州と新稲作研究会がアグリプロ21in熊本を開催 九州の畜産、畑作、水田農業の担い手農家などを対象に開催したもので、高性能農機600点を展示実演したほか、「飼料稲による自給率向上と耕畜連携の推進」と題する講演、担い手農家女性を対象とした安全講習会「レディーサマースクール」などが開かれ、関心を呼んだ。新製品発表では、ヤンマー大型トラクター「EG700シリーズ」と「ジョンディア6020シリーズ」が紹介され、作業機を装着して実演試乗も行われた。

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