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農業機械関連ニュース

平成17年6月10日発行





  給率45%達成に向け協議会
  農林水産省は、自給率向上協議会を設立、行動計画を策定し自給率45%を達成していく。同協議会の会長には食料・農業・農村政策審議会企画部会長の生源寺眞一東京大学大学院教授が就任。メンバーは政府、地方公共団体、農業者・団体、食品産業事業者、消費者団体。行動計画を策定し、取り組み状況の点検・検証などを行っていく。生産面では、担い手の育成、食品産業と農業との連携強化、担い手への農地利用集積の促進、耕畜連携による飼料作物生産の推進などを行う。

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  農研機構などが無人田植機の実演
  農研機構と埼玉県農林総合研究センター、ロングマットクラブは、埼玉県本庄市内でロングマット苗の育苗、GPS無人田植機の実演会を行った。GPS田植機は、農研センターで開発したもので、高精度GPSを駆使して田植機本体の位置を計測しながら全自動で苗を移植する。ロングマット苗は、水耕で苗を栽培し、土付き苗の10分の1という軽さの約6mの苗。無人田植機とロングマット苗は相性が良く、正確な移植ができる。今回の実演では、無人田植機がロングマット苗を移植した。

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  山本製作所が低温貯蔵庫「仕舞い上手」を発売
  「省スペースで無駄を省いたシンプルな低温貯蔵を」というニーズに応えて開発したもので、業界初のダブルスライドドアを採用することで、左右どちらにでも開閉できる。温度設定については、デジタル表示で見やすく、簡単。また、キャスターとアジャスターが付いているため、設置や移動も簡単。そのほか、低温貯蔵で米の呼吸を抑制、長期にわたって穫れたてのおいしさを守る、ネズミやコクゾウムシなどから米の安全を守るなどの特徴を持つ。玄米30kg紙袋24袋入りと35袋入りの2型式がある。

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  石川島芝浦機械の英国合弁会社がイギリスの女王から受賞
  キャタピラーグループのパーキンス社との合弁会社、パーキンス・シバウラ・エンジン社が、400シリーズエンジンの輸出で多大な功績が認められ、インターナショナル・トレード部門において2005年度の「クイーンズアウォード」を受賞したもの。クイーンズアウォードは、3年以上にわたり功績のあった会社を、英・女王陛下に推薦し、特に功績の大きい会社に対して、女王陛下から授与される。400シリーズエンジンは、パーキンス社の小型ディーゼルエンジンシリーズで、建設機械、芝管理機械、発電機、農業機械用として全世界に輸出されている。

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  タカキタが高速精密播種機・ジェットシーダ発売
  従来から好評を得てきたコーン種子の高速精密播種機・ジェットシーダの新型で2条播きのJS2106Jと、4条播きのJS4106がある。タカキタ独自の「加圧噴射式」の播種機構を採用し、コーンの種子を1粒ずつ、一定間隔で播種する。新モデルは、耐食性に優れたステンレス製肥料ホッパを採用し、粒状肥料の投入をやりやすくするための補助ステップを設置している。播種条間は60〜80cmに、播種ピッチは付属部品の交換で8〜25cmに調整できる。播種方式は加圧噴射式で、空気圧により種子の形状や大きさに影響されることなく精度の高い播種ができる。

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  東洋農機が新しいビートハーベスタ
  ビートハーベスタBIG RUGGERハイドロリックは、駆動系のトラブルをなくすため、油圧駆動を採用し、高性能ステアリングシステムを搭載、しかもイージーメンテナンスを実現している。主な特徴は
  1. タッパー部のワンタッチ開閉機構により、駆動部の調整や掘取部のメンテナンスが簡単に行える。
  2. 故障の多いクリーナー駆動部の損耗を、油圧駆動にして、耐久性を向上、操作ミスによる過負荷を防止する。
  3. コルター部を引きバネ方式から押しバネ方式に変更。テンション調整ネジを設け、押し付け圧を簡単に調整でき、ステーの高さ調整を行ってもバネの再調整が必要ない。
――など。

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  スター農機が有機マルチソーワ発売
  80周年を記念した「STAR80周年NEW8(ニューエイト)キャンペーン」の一環として、貝殻石灰も散布可能な有機マルチソーワ「MMS11020」を発売した。同機は、ウォームギアの強度をアップさせたことにより、貝殻石灰に対応。微量と大量散布の切り替えが不要で簡単。工具なしでアジテータの取り外しができ、フレコンバッグからの投入ができる。その他、軽くて開閉が楽なテント地カバーや、肥料の残量がトラクターの座上から一目でわかる残量確認窓を採用し、シャッター開度は細かい調整ができる。底板フルオープンで清掃も楽。適応トラクターは70〜120PS、ホッパ容量は1100L、最大積載量は1000kg。

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  筑水キャニコムのシャフト駆動式草刈機が好評
  同社の発売する乗用型草刈機「まさお」が刈刃駆動にシャフトを採用し、人気を博し、同社乗用型販売台数の約半分がシャフト駆動になった。シャフト駆動は、効率が良く刈刃ベルト交換の必要がない。草刈りシーズンのベルト切れによる作業中断の悩みも解消した。草刈機「まさお」にはCM220(22PS)など4型式を揃えている。

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  田中産業がスタンドバッグサティスを発売
  好評の米麦大量輸送袋「スタンドバッグ」をさらに深化させ、21世紀型商品シリーズ=サティスシリーズの第一弾として発売したもの。排出口にシートベルト方式を採用し、排出ボタンを押すだけで作業者が底部に入ることなく排出できる。また、新たに「お客様登録・定期安全点検制度」を導入し、登録したスタンドバッグ関係台帳をもとに、定期的に訪問、商品のチェック及び安全点検を行い、補修して使用可能なときは補修を行う。このバッグを使用しない期間、保管しておける「保管袋」もついている。スタンドバッグの容量は、1300L、1700Lとがある。

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  ホンダが米国製造の芝刈機を国内販売
  米国のホンダ・パワー・イクイップメント・Mfg社で生産している歩行型芝刈機「HRC536」を輸入し販売する。同機は、スチールデッキに、石などからデッキを保護するフロントガード(ストーンガード)を標準装備、耐久性を高めている。また、刈刃レバーから手を放してもエンジンは止まらず刈刃だけが停止するブレードブレーキクラッチ(刈刃停止機構)を採用するなど、操作性がよく、安心して使える。そのほか、
  1. 油圧無段変速機の採用で作業条件に応じた車速設定が可能。
  2. 8段階刈り取り高さ調節により、約19mmから110mmまでの調節が可能。
  3. 刈刃は2枚ブレードを標準装備し、優れた仕上がりと細かな芝の裁断を実現。
などの特徴を持つ。

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  ヤンマー農機では今年も学生論文・作文を募集
  テーマは「いま日本の農業がおもしろい その変化と対応パート〜新しい世紀の食・農・くらし〜」で、応募期間は6月1日から10月31日。論文の部の応募資格は、大学、大学院、短期大学、農業大学校、農業短期大学、各種専門学校に在籍する30歳以下の学生。海外からの留学生は35歳以下。グループによる共同執筆も可。
 作文の部は、農業大学校、農業短期大学に在籍する25歳以下の学生。
 論文は総字数8000〜1万2000字、作文は2800字以下で。成績発表は来年1月下旬に行われ、論文大賞には賞金100万円、作文金賞には30万円が贈られる。

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  大竹製作所が新製品発表会開く
  今回発表したのは、インペラ揺動もみすり機DY25、インペラもみすり機ニューハイパールDM17、大型石抜機S2000、ほうれん草根切機AN−1、枝葉木根破砕機チッパーCW−200H、同CW−350Cの5機種。インペラ揺動もみすり機は、ワラ、石など比較的大きな異物は揺動選別前に除去・排出ができ、安心して運転できるようになっており、インペラ脱ぷのため、ロール式のような煩わしいロール間隔の調整が不要。ニューハイパールは、インペラ脱ぷで肌ずれのないツヤのある米に仕上げる。また、各部の点検・掃除が簡単。

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  サタケ九州支店がお米の未来展開く
  展示されたのは、農家用及び業務用の乾燥調製機械・プラント、業務用の精米機器、炊飯プラント、検査機器など。農家や農協が米を直売するようになり、乾燥調製・精米炊飯機器への投資増加が見込まれることから、九州支店管内の顧客掘り起こしのために開催したもの。少ロット対応精米機や遠赤マジックドライヤー、食味計などの機械の展示のほか、乾燥籾摺り技術、精米技術、無洗米加工技術の講習会や、長年大手ディリーメーカーで炊飯技術を担当した「米炊き名人」TMSシステムコンサルタントの三次敏弘氏により業務用炊飯の秘訣を伝授する講習会も行われた。

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