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農業機械関連ニュース

平成16年1月発行





  丸山製作所では「除草しま専科」発売
  創業110周年記念キャンペーン企画として発売するもので、バッテリー噴霧機のMJS−15Bと人力噴霧機のMJB−11H。値頃感のあるメーカー希望小売価格を設定して17年9月末まで限定販売する。
 MJS−15Bは、操作が簡単で、運転音が静かなバッテリー動噴で、同社オリジナルの高性能ピストンポンプを搭載し、圧力を2段階に切り替えることができる。MJB−11Hは、ダイヤフラムポンプを搭載し、ハンドル操作が軽い人力噴霧機。薬剤タンクはステンレス製で、エンボス加工が施されている。両機種ともカバー付きで農薬の飛散が少ない除草剤専用ノズル「グラッパー25」を標準装備している。

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  タカキタがブロードキャスタ等に新型ヒッチ
  新型ヒッチはトラクタと作業機の距離を同社比で230mm短縮する。これによりトラクターの前後バランスが改善するほか、フロントウエートの数を少なくでき、特に小型トラクターの操作性や安全性が向上する。
 同社ではこのヒッチを、幅広い散布の行える肥料散布機・ブロードキャスタBC2050シリーズと、有機質肥料散布のできるコンポキャスタCC3501シリーズに採用した。両機種とも、シャッターの開閉には手動と電動方式を揃えており、人気の高い電動式については低コスト化を実現している。

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  全農機商連では役員会で50周年記念事業の準備など17年度事業を検討
  検討内容は、16年度の事業報告、17年度の事業計画など。このうち、17年度の事業計画では、
  1. 組織問題の検討
  2. 財政基盤の強化と共同購買事業の達成
  3. 農作業安全対策
――などの3つの重点事項をもって、行政との連携、組織強化と財政基盤の確立、整備事業の推進、農機整備技能の向上、情報提供の充実などを柱に事業を進める。また、18年に創立50周年を迎えることから、その準備を行うこととした。2月に開催する総会に提出し、決定する。

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  17年度の型式検査で実施方法を安全などの観点から変更
  農業生産資材審議会農業機械化分科会検査部会が、17年度において型式検査を行う農機具の種類並びに型式検査の主要な実施方法及び実施基準について答申した。検査対象機種は、コンバインの対象範囲について「スクリュー型脱穀機構を有するものに限る」を削除。検査の主要な実施方法及び基準は、農用トラクター(乗用型)で、運転者にシートベルトの装着を呼びかけるシールの貼付を調査項目に追加、後部負荷試験を行う安全キャブ・フレームの対象範囲を拡大、シートベルトの強度確認などを追加。農用トラクターや田植機、コンバイン、SSなどで公道を走行するものは、排出ガス成分の確認検査を新たに設ける。コンバイン(自脱型)で作業能率試験シミュレーション化するなどの改正を行う。

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  サタケがご飯の「硬さ・粘り計」発売
  「硬さ・粘り計」RHS1Aは、炊いたご飯を実際に押さえてそのときの力を計測し、硬さ、粘り、バランス、弾力性などのご飯の物性を評価する。1回の計測時間は10秒以内とスピーディーで操作もパソコンの画面で簡単に行える。炊飯食味計と併用する場合は、炊飯食味計で用いたサンプリングをそのまま用いることができるため、スムーズに計測することができる。炊飯食味計の光学的手法では計測の難しい、炊飯条件による違いや炊飯後の経時変化などを評価する場合にも威力を発揮する。

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  スズテックの手動式掃除機が発明協会会長奨励賞を受賞
  第54回栃木県発明博覧会で「手動式掃除機・ふらっと」が発明協会会長奨励賞を受賞した。同機は、動力を使わず、ハンドルを押すだけで、ホコリをたてずにフロアをきれいに掃除する。フロアの状況に合わせたブラシの調節、ゴミの排出も容易で、作業者の体格に合わせてハンドルの高さを選べるようになっている。これらの点が「環境に優しい商品」と高い評価を受け、今回の受賞となった。

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  三菱農機が2005年モデルコンバイン5型式を発表
  2条刈りのVM213、215、217、3条刈りVS38、4条刈りVY43の5型式。2条刈りのレセルダVMシリーズの主な特徴は、
  1. マルチレバーの倒れ角度とブレーキ圧力を連動させる比例制御弁を採用、ギクシャクとした旋回がなくオペレーターの長時間作業による疲れを軽減する。
  2. ツイン扱胴&ストレート排塵システム…脱穀を行う第1扱胴とワラ屑の処理を行う処理胴の2つの扱胴により効率的な作業が行える。
――など。
 3条刈り、4条刈りは、中規模農家を対象に開発したもので、第1扱胴を2分割し後方を早く回転させる増速ツイン扱胴で脱穀能力をアップさせ、脱穀内部の風力感知方式により、3群に分割したフィン角度をマイコンがコントロールするマックエアー選別機能、などの特徴を有する。

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  農機学会がテクノフェスタ開催
  テクノフェスタは、技術力の向上と交流を目指して産学官の農機の研究・開発者が集い、実施しているシンポジウム。今回で9回目となる。講演として「食感性工学によるヒット商品の開発手法」(東京大学大学院・相良泰行氏)、「DME自動車の研究開発状況」(産業総合研究所クリーン動力グループ・後藤新一氏)が行われたのち、トラクタ・トラクタ作業機分科会など10の分科会に分かれ、それぞれのテーマに従い、話題提供や検討を行った。

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  富士ロビンがミニ運搬車シングルクローラ発売
  同機は、米国CARBの排出ガス2次規制をクリアしたミニ4サイクルエンジンを搭載しているので、燃料混合の手間がかからず、クリーンな排気で効率よい運搬作業ができる。足回りは、中央に配置された1本のゴムクローラで、狭い場所、坂道・雪道・砂地・あぜ道などの不整地でもスムーズな運搬作業が行える。また、ピッチング機構の採用により、地形に応じて荷台バランスを最適に保つように、クローラ前部が上下に可変。安定した運搬ができるようになっている。スロットルレバー、エンジン停止ボタン、変速クラッチなど操作機器は手元に集中しており、簡単に操作できる。

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  みのる産業では新型静電噴口を発売
  e・ジェッター「FS−20」で、ハウス内での取り回しが楽な短桿タイプ。e・ジェッターは、噴霧した農薬を帯電させ、付着効率を高めた噴口で、効果的な均一散布ができる。仕組みは、
  1. 噴口部分の帯電電極で薬液をマイナスに帯電させる。
  2. マイナスに帯電した薬液が葉に近づくと、葉の外面にプラスが集まる。
  3. 薬液が葉の表面はもとより、裏面まで引きつけられ、葉全面に均一に付着する。
――というもの。葉の裏面まで的確な防除ができ、農薬の使用量の削減もできる。

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  井関農機が17年度上期新商品を発表
  今回発表したのは、コンバイン「ジャパン」HJ590(5条刈り90馬力)、HJ698(6条刈り98馬力)、「フロンティアファイター」HF443〜559の4型式、HF431、「フロンティアビバ3」1型式、乾燥機「ドライボーイ」GA80〜200S・Rの5型式、籾すり機「スーパーメイト」MPC353、403など。トラクターは「ジアスATセミクロ」AT27〜46Cの4型式など。
 このうち、、コンバイン「ジャパン」は、新型トランスミッション「I-T.A.C.H.」(アイタッチ)を搭載。パワステの傾斜角に応じて、左右のクローラの回転差を設ける遊星ギア方式の新型走行ミッションで、エンジンパワーを無駄なく地面に伝え、スムーズで素早い走行ができる。また、脱穀部には、刈り取り、搬送、脱穀、排出まで、ツインで行う高精度「ツインシステム」を採用。これにより一段と高レベルの高速・高精度作業を実現している。

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