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農業機械関連ニュース

平成16年9月





  農林水産省が17年度予算で「強い農業」の構築へ3兆4千億円を概算要求
  先に亀井農林水産大臣が示した農政改革基本構想の具体化などへ、強い農業づくり交付金643億円、元気な地域づくり交付金592億円などを要求した。国から地方へ財源を委譲する三位一体の改革にそって177の補助事業を7つの交付金に統合したのが大きな特徴。生産局関係の事業では、
  1. 「守り」から「攻め」の産地形成に向けた生産面での取り組み強化
  2. 植物新品種の保護強化
  3. 米政策改革に伴う産地づくり対策
  4. 農業の環境負荷低減対策
  5. 品目横断的政策の円滑な導入のための調査の実施
  6. 畜産の里育成強化対策
  7. 飼料増産対策
――が柱となっている。

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  全農が携帯から農薬情報などにアクセスできるアピネス・モバイルを開始
  全農が農業生産者とJAグループのために提供している会員制の総合営農情報サービス「アピネス」「アグリインフォ」が携帯に対応し、アピネス・モバイルとして、この10月から本格利用できるようになる。提供されるサービスは、農薬登録情報データベース、施肥防除技術情報データベース、青果物市況情報データベースなど。農薬登録情報データベースでは、最新の農薬登録・適用拡大・変更情報が分かる。また、技術情報データベースでは、施肥防除を中心に、文献情報やQ&Aなどが情報提供される。全農(アピネス/アグリインフォ)ホームページ(http://www.agri.zennoh.or.jp/)で内容を紹介している。

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  スター農機が大型の自走ロールベーラを発表
  JRB3000は、スチールローラーにより外周の固いロールベールを作り、稲わら、麦わらなどの回収に力を発揮する。また、エアコン付きキャビンで快適な作業ができる。その他、
  1. 50.1馬力のハイパワー4気筒ディーゼルエンジンを搭載し、刈り取り後の圃場を力強く走り回り、稲わらや麦わらなどの梱包作業に最適。エンジンは直噴式なので低燃費
  2. 足回りはロングクローラ&ワイドトレッドで、田畑に優しく走行する
  3. ピックアップ部及び搬送コンベアは、それぞれの回動支点を持って連動して上下する。しかし、圃場面が上がるとピックアップ部は上昇するなど、ピックアップ部は独立して圃場面に追従する
―などの特徴を持つ。

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  農業用生分解性資材研究会が発足
  マルチフィルムなどで使用が始まった生分解性プラスチックの、農業分野での更なる活用を目指して「農業用生分解性資材研究会」が発足した。会員は15社、会長にはアテンドの坂井久純氏が就任、事務局は日本施設園芸協会に置いた。グリーンプラ認証を受けている農業用資材を中心に試験、検討に着手しながら、農業用製品に特化した研究会独自の認証制度の構築を視野に、今後の研究活動を進めていく。

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  「播種床を問う」をテーマに北海道土を考える会を開催
  第27回北海道土を考える会の夏期研修が、夕張郡長沼町の駒谷農場と夕張郡栗山町、勇払郡追分町の勝部農場、ながぬま温泉で「パート2変革期の播種床を問う・実践編」をテーマに開催された。駒谷農場では精米施設、堆肥化施設、圃場などを視察。勝部農場では反転耕起「丘曳きリバーシブルプラウ」、砕土整地「レキサスツイン」と「ローレックス」、「スタブルカルチ」を実演、麦桿処理から播種床づくりまでの一連の作業の説明を受け、その後、参加者による実証試乗が行われた。

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  松山が中小型ロータリ10シリーズ発表
  好評の中小型ロータリをフルモデルチェンジした。CBX、CX、SX、SXR、SXM、SXL、AXC、AXSの8機種があり、適応馬力は18〜65PS。主な特徴は、
  1. 新型爪と新爪配列により、静かで安定した耕うん作業が行え、砕土性、わら等の雑物の埋め込み性に優れる
  2. 均平板の形状変更と新型爪により、ロータリの耕始め、終わりの土の移動を抑え、土の盛り上がり、へこみが少なく、きれいな仕上がり
  3. 大型ワンタッチ延長均平板と、水田・畑と圃場状態により可変できる補助側板の相乗効果により、隣接部分の均平性が向上。転作畑、畑の耕うん後の播種、移植の精度が向上した
  4. 均平板下部にステンレスを装備したことにより、土の付着を防ぎ、きれいな整地を行う。耕うん部カバーの内側と側面にステンレスカバーを採用し、土の付着を抑えることにより、消費馬力のロスと爪の摩耗を防ぐ(SX、SXR、SXM、SXL、AXSシリーズ)
―など。

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  大竹製作所ではカッター4タイプを新発売
  クローラカッターK−15BKE2、K−20BKE2、ホイールカッターK−20BSSE2、跳出カッターK−15FB、K−20FB、キャリーカッターK−20BCEの4タイプ。このほか、チッパーCW−350Cも新発売した。このうち、クローラカッターは、傾斜、畦越え、軟弱地などで安定走行し、安全作業ができる。ホイールカッターは、移動に便利な自走タイプとなっており、傾斜地でも威力を発揮する。高速度連続切断の機構と、ハイス2枚刃で高能率に処理し、材料の供給が容易な傾斜型の投入口を採用している。

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  筑水キャニコムがクローラ型カッターを発売
  新機能を搭載して草刈り作業の省力化を図るクローラ型ブッシュカッター「ジョージ」CG430は、水冷42.3馬力のディーゼルエンジンを搭載。ロータリ部はハンマーナイフの駆動に、正転・逆転切り替え可能な油圧駆動方式を採用。これにより障害物のある場所では、逆転刈りをして石の飛散を減らすことができる。刈刃の取り付けにシャックルを採用、刈刃に石などの障害物が当たっても衝撃を逃すため刈刃の寿命が大幅に伸びる。またツルが巻きつきにくく、巻きついても簡単に外れる。刈刃は油圧で右側に500mmスライドでき、これを「スライススライディング500」と命名。特許を出願している。

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  ホンダが小型耕うん機「サ・ラ・ダ」に5.5馬力投入
  耕うん深さ、作業効率をさらに高めたFF500で、家庭菜園を楽しむ初心者から自家用作物を栽培する農家まで幅広いニーズに対応した。フロント同軸同時正逆転ロータリー「ARS」(アクティブ・ロータリー・システム)の採用と、バーチカルエンジン(ホンダe−SPECエンジン)を機体中央に配置したミッドシップレイアウトにより、軽量コンパクト、左右対称バランスを実現し、作業者への安心感と直進性能を確保。新開発の片側10枚刃ロータリーと独自の耕うん爪の配列により、深掘りと確実な耕うんを実現している。

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  ロングマットクラブが発足
  水稲の育苗をロングマットで行い植え付けるロングマット栽培を全国に広めようと、この技術を開発した農業・生研機構の中央農研センターなどが立ち上げた。当初から開発に協力してきた埼玉県内の掛川氏、熱田氏、戸塚氏が発起人となり結成。会長には掛川久敬氏が就いた。同クラブでは、栽培技術のノウハウなど情報交換、新規導入者の技術研修、苗流通や委託事業の紹介などを行う。会員はロングマット苗システムの普及に賛同する個人及び法人。事務局はマット水耕装置を発売している金子農機施設部が担当する。

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  ササキコーポレーションは小型トラクター用折りたたみハロー発表
  2分割の「高速ネオシャトルハロー」PWHシリーズと、スタンダード仕様の「ネオシャトルハロー」PWSシリーズで、両シリーズとも代かき性能、安全性を追求。高速タイプは、緊プロ事業で開発した「高速仕様」を採用、高速作業でも、稲株、ワラ等を確実に鋤き込み、仕上がりが抜群。高速作業でも稲株、ワラ等を確実に鋤き込む2段レーキにより、作業時間を約3分の2に短縮でき、燃料消費量も15%カットできる。一方、スタンダード仕様は、高速仕様の特殊配列爪を採用しており砕土性は抜群。鋤き込みレーキは標準の1段として、基本性能、耐久性、軽量化を追求した。

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  共立ではiスタートチェンソーを発売
  30ccクラスのCSE3200、CSE3200T、CSE3500の3機種。
  1. より軽く
  2. より使いやすく
  3. より安全に
―をコンセプトに、始動時のスタータ引き力を約3分の1に軽減したiスタートを搭載している。各機とも、スリムなボディと後傾・扁平のフロントハンドルとの組み合わせにより、使いやすさと作業性が向上、ガイドバーは業界初の25AP専用のハードノーズバーを採用、従来のガイドバーと比べて約20%の軽量化を実現している。また、チェンブレーキも標準装備するなど、安全性を向上させている。

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