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農業機械関連ニュース

平成28年7月11日発行

<業界短信-新製品7月>

1.太陽が「青い爪」をリニューアル

青い爪の高い耕うん性能はそのままに「高性能維持機能」を採り入れた新型「青い爪」を開発、次世代高性能爪として発売を開始した。「高性能維持機能」は摩耗が進行した際に性能低下を最小限に抑える機能で桜爪に採用されている。これを採り入れることで、耕うん回数の増加を抑え、燃料を節減して労力を低減。その結果、生産資材費の低減にも貢献する。
 主な特徴は、

  1. 馬力負荷と振動を増加させることなく、反転・すき込み性、砕土性などの整地性能および耐久性を向上。従来の青い爪に比べ、約10%の性能アップを実現。
  2. 摩耗の激しいサイドドライブの偏心爪には、耐久性に定評のある、硬質金属を外側に溶着した偏心爪を採用。(一部型式を除く)

-など。

また今回の変更に伴い、青い爪に硬質金属を溶着した「SPG爪」も形状変更となり、新たに「SPN爪」としてリニューアルする。

2.丸山製作所が農薬散布用ドローン「スカイマスター」発表

「スカイマスター MMC940AC」で、主に中山間地や圃場条件により大型防除機あるはラジコンヘリが利用しにくい地域を対象に開発された飛行防除機。防除機の丸山がこれまで培ってきたポンプ、ノズル、薬剤タンクなどの機械技術を盛り込み、ラジコンヘリで使用できる農薬が散布できる。
 実際に農家が同機を使用するには、

  1. 学科・実技の教習受講(2~3日間)と資格取得。
  2. 国交省への飛行申請(どの圃場でいつ作業を実施するかなど)と認可(5日から1週間)
  3. 各県の無人ヘリ協議会への散布計画の提出と認可(5日から2週間)

-が必要。

1回の飛行での想定散布面積は約50a。高性能ジャイロで姿勢を制御し、各種センサーで位置や高さを保持。電源投入地点から半径200m、高度30mの飛行範囲を超えようとすると強制帰還モードに入る、電波を受信できなくなった場合はその場で着陸・ポンプ停止、離れすぎて手元に戻す自信がない場合は自動帰還モードに切り替えれば電源投入地点に戻り着陸する設計となっている。

3.大竹製作所がハンドルのついた乗用溝切機を発表

新製品は「水田乗用溝切機 のるたんEVO NTH-1」。オートバイや自転車のようにハンドルを切ることができ、ハンドルで操作し曲げることで乗ったままでの作業も可能となったため、作業効率が格段にアップした。
 主な特徴は、

  1. ハンドルが切れるため乗ったまま旋回ができ、作業効率が格段にアップ。
  2. 従来機と比較して、軽量化に成功。
  3. スリム化しても変わらない、高剛性。
  4. 中干しで無効分けつを抑え、登熟を良好にする。
  5. 十分な間断灌水で、後半の穂実を向上させる。
  6. 落水適期まで灌水、品質と収量を高める。
  7. 落水を速やかにし、地表の乾きが良く、コンバインの収穫作業を楽にする。

-など。

4.エム・エス・ケー農業機械がトラクター「MF5700シリーズ」を発表

現在販売を行っている3気筒モデルの「MF5600シリーズ」の特徴である「スティープノーズボンネット」を備えた、視認性の高い4気筒モデル。定格110馬力から130馬力までの2機種4型式で、昨年11月にドイツで開催された「アグリテクニカ2015」において、「トラクター・オブ・ザ・イヤー2016」の「ベストユーティリティ部門」を受賞した。
 主な特徴は、

  1. 4.4Lコモンレール式AGCOパワーエンジンを搭載し、SCRとDOCシステムの組み合わせにより、Tier4ファイナル排気ガス規制に適合したクリーンな排気ガスのエンジン。
  2. 排ガス処理システムを1つのパッケージにまとめたオールインワンコンセプトにより、燃料タンク容量や視認性への悪影響を排除。
  3. 前方視認性の高いスティープノーズボンネット仕様で、機械式キャブサスペンションを標準装備。
  4. EFクラスにはフロントアクスルサスペンションを標準装備。
  5. 新型カラーディスプレイ搭載の新型ダッシュボード。
  6. 4系統外部油圧標準装備(ESクラスは3系統標準)。

-など。

5.井関農機が28年度下期の新商品19品目29型式を発表

今回発表した新商品は、小型トラクターRTSシリーズ(RESPA=レスパ)RTS18~25(5型式)、田植機さなえ(10条植)PZ103、管理機MyペットKMR600、KCR505~655(3型式)、KK65・75(2型式)、同パンジーP、KP10、KVR750、KLC650・750(2型式)、乗用管理機愛さいかJKB23-CY、コイン精米機CP413・CPH413(2型式)、全自動野菜移植機ナウエルエースPVZ1-120WD・PVDR20・PVD1-NGなどのほか、たまねぎ収穫機やにんじん収穫機など野菜関連。
 小型トラクターRTSシリーズは、好評既販のTHシリーズをモデルチェンジし15~30PSの最多需要層向けに投入するもの。さらなる使いやすさ、デザイン性を求める市場ニーズに応えるべく利便性、快適性、安全性にこだわり農作業のイメージを変える新デザインを採用。「農業に新しい風と、きらめきをもたらし、輝きを放つトラクター」との願いを込めたコンセプト「REVOLUTION×SPARK」よりRESPA(レスパ)と名付けた。RTS18(18.5PS)、同20(20PS)、同22(21.9PS)、同23(23.5PS)、同25(25PS)の5型式がある。
 主な特徴は、

  1. これまでにない先進性に、躍動感、生命感を持たせたニューデザインを採用。
  2. ワンタッチ作業切替ダイヤルを採用。作業シーンに合わせて、路上走行、耕うん作業に適したモードにワンタッチで切り替えることができる。また、必要な機能のみを設定し記憶させることができる、「こだわりモード」を設定。
  3. オートブレーキ(Q型)、シンプルオートブレーキ(S型)で、旋回時、片ブレーキが自動で作動する。
  4. 快適なシンプル操作。

-など。

乗用管理機愛さいかは、JKBシリーズに農薬の被曝を防ぎながらエアコンで快適に作業できるキャビン仕様をラインアップに追加した。アグリサポート対応機。
 主な特徴は、

  1. 室内幅1050mmの広々キャビン採用。エアコン装備で快適作業。防除作業時には農薬被曝を防ぐ。
  2. 乗り降り楽々のスライドドア。
  3. 防除はもちろん、畝立て、中耕、追肥など様々な作業に対応。1台で水田から大豆、麦、野菜作への作業展開が可能。

-など。

6.大島農機が熱風小型乾燥機7型式を発売

型式がRE08-R~20-RのREシリーズ。RTS-E型の後継モデルで、主な特徴は、

  1. リバーシング機能付き水分計「PT54R型」を新採用。
  2. 籾分散方式に大型機同様の「ギヤ駆動方式」を採用。
  3. 生産者の環境を考慮し、14石以上のモデルに「増枠対応」が可能。
  4. RTS型同様「低出力モーター」を標準装備。
  5. 正面パネルに機内容量確認窓を大きく配置し、張込量が一目瞭然。
  6. コントローラのメインボタン部を「エンボス加工」し、誤操作を防止。

-など。

7.諸岡が樹木粉砕機2機種を新発売

チッパーとシュレッダーナイフ方式で樹木・竹・剪定枝などを粉砕処理する中型チッパー「MC-140GHB」(最大処理径13cm)と「MC-300D」(同20cm)。
 「MC-140GHB」は、標準モードと小枝モードの切り替えが可能で、小枝モードではエンジン速度2800回転で直径5cmの小枝を、また、エンジン回転数を3200回転まで上げることにより、中枝モードに切り替わり直径10cmまでの樹木の処理が、省エネ運転で行える。チップの排出は、ブロワ空気搬送式による上部排出。排出ダクトの角度や方向が可変式で自由に変えることができるため、軽トラックの荷台やフレコンバッグへそのまま排出できる(安全ガードを付け替えることにより下部からの排出も可能)。
 「MC-300D」は、スクリーンの変更により竹の粉状粉砕(オプション)にも対応できる。送り速度調整ダイヤルにより、チップの大きさを2~15cm程度まで調整可能。排出コンベアは油圧式により、簡単に折りたたむことができ、作業現場での移動やトラックへの積み降ろしが容易に行える(飛散防止コンベアカバー付き)。

8.大島農機が籾すり機2型式を発売

自動ロール型籾すり機「MR505R-G型」とジェット式小型籾すり機「MR205J型」。
 「MR505R-G型」は、農作業規模の拡大が進む5インチ市場において、多様化するニーズに応え、「選べる5インチ籾すり機」として新開発した。
 主な特徴は、

  1. だっぷ部に新開発5インチロール頭部を搭載し、「選べる5インチ」として応えた。
  2. Jシリーズ同様、手放し運転が可能な「籾なし制御」機能を標準装備。
  3. 業界初の、循環中に稲わらや小石や枝などを取り除く「返り籾粗選装置」も標準装備。
  4. 運転制御にプロ用モデルMRP型の制御システムを標準装備。
  5. 開放的な大型窓の採用とLED照明装置により選別状態やロールの状態を常に目視可能。

-など。

「MR205J型」は、現行機MR2α型の後継モデルとして新開発。上位モデル「Jシリーズ」の小規模農家向けとして、装備・機能を充実した。
 主な特徴は、

  1. これまでなかった摺米タンク下に「異物除去板」を標準化し、循環中に異物を取り除く。
  2. 選別状態をしっかり確認できるよう「LED照明」を標準装備。
  3. 作業場の環境に合わせ設定できる「吸引変速機能」を搭載。
  4. だっぷ部は高い信頼性の「ジェットだっぷ方式」を採用。

-など。

<業界短信7月>

1.日農工の新会長に木下氏

一般社団法人日本農業機械工業会は都内の八芳園で、第53回定時総会、第139回理事会を開き、平成28年度事業計画書などを報告したほか、理事および監事の選任など一連の議案を事務局原案通り了承した。また、任期満了に伴う役員の改選では、新会長に木下榮一郎氏(井関農機代表取締役社長執行役員)を選任したほか、副会長に木股昌俊(再任、クボタ代表取締役社長)、鈴木岳人(新任、ヤンマー代表取締役副社長)、末松正之(同、三菱マヒンドラ農機CEO取締役社長)、内山治男(再任、丸山製作所代表取締役会長)、藤森秀一(同、カンリウ工業代表取締役社長)、包行均(同、キャニコム代表取締役会長)の各氏を選任し、農機業界をリードする新体制が発足した。

2.農業食料工学会で開発特別賞などを表彰

京都大学農学部総合館等で開催された第75回年次大会の総会で平成28年度の開発賞などの表彰が行われた。
 開発特別賞は井関農機の「植物生育診断装置PD6-C」に、開発賞はクボタの「M7001シリーズトラクタ」、サタケの「ベルトゥーザ(多用途ベルト式光選別機」、ヤンマーの「ヤンマー管理機YK450MR・650MR」。また学会賞では学術賞にヤンマー・平澤一暁氏の「ロータリ耕うんの動的現象の解析研究」が、森技術賞では石川県農林総合センター・森本英嗣氏と井関農機の「スマート田植機の開発」が選ばれ、表彰を受けた。
 植物生育診断装置で開発特別賞を受賞した井関農機開発製造本部アグリクリエイト部開発リーダー・山本和彦副参事は「この装置を植物工場に導入することで、植物の生育異常を事前に察知し客観的な判断で、より早い対応が可能となり収穫量の減少を最小限に抑えることができます。今後については、現時点での対応作物はトマトのみですが、他作物への展開や高軒高植物工場への対応など、ラインアップを充実していく考えです」とコメントした。

3.三菱マヒンドラ農機が平成27年度決算を発表

27年度(第72期)の売上高は520億2000万円(前年度比106.3%)、営業利益12億4200万円(同3.7倍)、経常利益10億4600万円(同2.3倍)、当期純利益は199億300万円(前年度は1億1100万円の欠損)と増収増益を達成した。
 国内市場については、特自3次排ガス規制前の駆け込み需要があったものの、TPPの大筋合意後の国内農業政策による影響が不透明なことなどから、農家の購買意欲の完全回復には至っておらず前年を下回る需要で推移した。このような中、ASUMAブランドとしてトラクター、コンバイン、汎用小型コンバインなど新商品を積極的に投入し、販売活動に努めた。しかしながら、需要が伸びず、売上高は前年度対比96%の358億円となった、としている。
 また、今年度の設備投資について、販売面では大型高性能機械の増加に対応して大型整備拠点を西日本地区(兵庫県=予定)と九州地区(宮崎県=同)で新設。また、研究・開発部門では大型機に対応できる新たな実証設備を設置することなどを明らかにした。

4.山本製作所がさくらんぼマラソンを支援

東根市で開催された「果樹王国ひがしね・さくらんぼマラソン大会」において、ハーフマラソンコースの往路7kmと復路14km地点の2カ所に給水所を設置、また、同社・東根事業所のトイレを開放するなど、地域企業として運営ボランティアを行い、多くの市民ランナーをサポートした。
 大会3回目から毎年ボランティア活動を行っている同社は、協力企業としては最も多い75名が参加。ゴールへ向かってひたむきに走るランナーに大きな声援を送りながら、スポーツドリンクや水を含ませたスポンジを提供、多くのランナーに潤いを与えた。
 また、10名のランナーが同社からエントリー、入賞はできなかったものの、地元ランナーとして完走を果たした。同社では「CSR活動の一環として、これからも地域の行事に積極的に関わり、地元とともに繁栄を築いていきたい」と話していた。

5.田中産業の田中社長が農家に役立つ資材開発で「東久邇宮記念賞」を受賞

多年にわたる知的創造の振興に深く関わり、指導教育に尽くした功績によるもの。
 東久邇宮記念賞は人々の暮らしを良くする有益な発明や文化的活動に対して贈られる賞で、これまで開発してきた網状コンバイン袋「ライスロン」、網状籾殻収納袋「ヌカロン」、「スタンドバッグスター」など米麦収穫輸送袋シリーズ、また快適機能性農業ウエア「ゴアテックス・ワークスーツ」、野菜作業用エプロン「サンステラエプロン」、さらには堆肥化バッグ「タヒロン」-などが高く評価された。

6.クボタがNTTグループと提携

ICTサービスを組み合わせて、新たな価値を創出することを目的に連携協定を締結した。クボタが展開する農業・水・環境インフラソリューションに連携し、革新的な農業ソリューションのイノベーション創出による農業の競争力向上や地域の活性化に加え、水・環境インフラソリューションの更なる高度化を通じた快適な生活環境の創造を国内外で実現することを目指す。
 連携による取り組みの内容は、農業ソリューションの分野では、NTTコムのクラウド・セキュリティなどのグローバルサービスに、NTTグループ各社の無線技術・気象情報・地図情報などの最先端のICTサービス、さらにはNTTが研究開発を進めるAI(人工知能)による故障検知・IoT技術などを組み合わせ、クボタが提供する農機や営農支援システムを高度化することで、農業経営の見える化や作業効率化・自動化、高品質農業の実現など、農家のイノベーションにつながる研究開発やサービス開発に取り組む。

7.キャニコムが「はばたく中小企業・小規模事業者300社」に選定

中小企業庁が、革新的な製品開発やサービス創造、地域貢献・地域経済の活性化、海外での積極的な販路展開等による国際競争力強化、人材活用や、独自の技術・サービスなど様々な分野で活躍している中小企業・小規模事業者を選んで顕彰した。
 キャニコムについては、「インパクトのある技術とネーミングでユニークな乗用草刈機と運搬機を展開するスーパーニッチなグローカル企業」とし、ユーザーの「ボヤキ」を拾い集める丁寧な商品開発と、ユニークなネーミングで、運搬機と乗用草刈機4輪駆動のジャンルでトップシェアを獲得していること、留学生を海外に派遣してニーズを把握、国ごとの商品開発と、多言語のマニュアルの作成等で、海外取引も順調であることを特色としてあげている。

8.新農業機械実用化促進株式会社が定時株主総会

総会では、第23期事業及び計算書類についての報告、取締役11名と監査役1名の選任などを行った。また総会後の取締役会で、新たな取締役会長に井関農機代表取締役社長執行役員の木下榮一郎氏、専務取締役に月山光夫氏を選任した。
 第23期事業では、平成27年度の第4次緊プロ事業で10課題を共同研究し、「ラッカセイ掘取機」を実用化した。27年度における緊プロ機の普及台数は、高速代かき機が約9000台、穀物遠赤外線乾燥機が約7000台など、合計で約1万8000台となり、累計の普及台数は34万台を超えた。

9.ヤンマー学生懸賞論文・作文を募集

今回の募集テーマは「新しい農をクリエイトする」。副題を「新しい農への3つの提案」とし、

  1. 世界で戦える農業の実現に向けて
  2. やりがい・生きがいとしての農業の実現に向けて
  3. 資源循環型農業の実現に向けて

-それぞれに関する、夢と若さあふれる提言を数多く寄せてほしいとしている。
 論文は、大学、大学院、短期大学、農業大学校、農業短期大学、各種専門学校の学生を対象とし、21世紀農業の確立を目指した先駆的挑戦となる内容で、自然科学、農業経営、農産技術など、学習・研究しているさまざまな分野から独自の構想で提言し、その実現の過程や手法などを論理的に記述したもの。
 作文は、農業大学校、農業短期大学の学生が対象で、テーマに即し、筆者の感じていること、夢や思いを、これまでの体験、その時の情景を描写しながらまとめたもの。
 論文の部大賞(1編)には100万円、特別優秀賞(2編)には30万円、優秀賞(10編)には10万円、作文の部金賞(1編)には30万円、銀賞(2編)には10万円、銅賞(10編)には5万円、それぞれ賞金と賞状・記念品を贈呈し、作文の奨励賞(15編)には賞状と記念品が贈られる。

10.ヤンマーが地元と連携し兵庫県養父市でニンニク産地化

プロジェクトで生産した同市産のニンニクを「やぶ医者にんにく」のブランドで本格的に出荷を始める。ヤンマーは養父市からの依頼がきっかけで2012年に直営農場「ヤンマーファームやぶ農場」を設置。約30種類に及ぶ農産物を試した結果、標高400mで冬場の寒冷な気候がニンニクに向いているとみて主に水田転作によるニンニクの栽培指導を実施、国産の需要が増えているニンニクの産地化を支援してきた。
 同農場ではニンニクを昨秋、1.6haで植え付けており、収穫作業では今春投入されたばかりのプレミアムトラクターYT3シリーズ(YT345)を2台使用し、1台目はロータリーカッターでニンニクの葉を切り落とし、刈り取り後に人力でマルチをはがし、2台目がパワーハーベスタでニンニクを掘り起こした。
 現在、同市でニンニクの産地化に取り組む生産者は企業や個人を合わせて約20組あり、市内での耕作面積や収穫量、販路拡大を目指すとともに、地域農業活性化に向けた稼げるビジネスモデルを確立し、6次産業化の支援に取り組むとしている。

11.クボタが「農業あるある川柳」の作品募集

募集テーマは「収穫」。募集期間は平成28年8月19日まで。プロ・アマ問わず、農家の方や農業をされていない方でも、誰でも応募することができる。応募点数は1人3句まで。期間中に投稿された全ての作品から、やすみりえ氏・川柳選定員による厳正な審査により、入選100作品を選出する。審査の結果、最優秀賞、優秀賞、100選ノミネート賞には、Eメール、もしくは電話にて連絡し、クボタ川柳特設サイトにて発表する。
 農業にまつわる思い(感動、喜び、驚き)などを「五・七・五」の川柳で詠んでもらい、より多くの人に日本農業を身近に感じてもらうこと、日本農業に関する思いを川柳としてユニークに詠んでもらうことで、生産者と消費者の一体感を生み出し、国内農業が盛り上がるきっかけとすること、誰でも取り組みやすい川柳を企画することで、クボタに親しみを持ってもらう-ことが狙い。

12.オーレックがグリーンラボ長野をオープン

長野県長野市に新設した。ブランド初となるショールームとして、同社の全ラインナップ80機種の中で、ラビットモアー・スパイダーモアー・ウィングモアー・ブルモアー・カウモアーなどの主要製品を中心に、4割程度の約30機種を常時展示している。アフターサービスも提供し、様々なイベントを通じて、地域の方々が気軽に立ち寄れる地域コミュニティの場にもなる。
 果樹栽培が盛んな長野県のリンゴ畑を抜ける国道18号線、通称“アップルライン”沿いに建設された。
 オープンを記念してのグリーンラボ見学および乗用草刈機「ラビットモアー」試乗会があり、乗用草刈機「RMK150」・「RM981」のデモンストレーションおよび試乗体験会が行われた。試乗した人からは、「片手で運転できる手軽さがいい」「ゴーカート気分で草刈りができるので楽しい」などの意見が聞かれた。

13.ヤンマーがドイツの建機企業を買収

米国コネチカット州ウエストポートに本社をおくTerex Corporation(CEO:John L. Garrison、以下テレックス社)と、欧州で中小型建設機械事業を担う同社の子会社(テレックス・コンパクト・ジャーマニー社)を買収することで最終合意に達したと発表した。買収額は約6000万USドル(約62億円)。
 米国テレックス社は、高所作業車、建設、クレーン、資材運搬および港湾設備、材料加工など5つの事業に対応した、リフティングおよび資材運搬ソリューションを提供するグローバル企業。
 テレックス社の子会社・テレックス・コンパクト・ジャーマニー(本社・ドイツ)は、欧州全域で中小型建設機械事業を展開する売上高約130億円のグループ企業。欧州ではホイルローダーや油圧ショベル、ホイル型の油圧ショベルなどの製造・販売を行っており、独、仏、伊、英を中心に約500のディーラー網をもつ。今回の買収によりヤンマーは、これまで手掛けていなかったホイル型の小型油圧ショベルや中型ホイルローダーなどの製品を補完、新事業に参入できることになる。併せて、欧州全域の販売網も活用できることから、販路と商品ラインナップを拡充し、積極的なビジネス展開が図っていける。また、買収には、独クライルスハイムにある製造・販売・開発施設、ローデンベルグのパーツディストリビューションセンターも含まれており、部品の共同調達などでコスト削減も期待できる。

14.クボタがタイに研究開発拠点を設立

タイのサイアムクボタコーポレーション Co.,Ltd.(以下、SKC)に、R&D拠点を新設した。施設名は「Kubota Research & Development Asia」。設立場所はナワナコン工業団地内にあるタイSKC本社近隣地。投資額は約20億円(6.2億バーツ、換算レート:3.2 円/バーツ)。
 開所式にはクボタから木股社長、サイアムセメントグループインベストメントからチャワリット・エカブット社長、SKCから川上寛社長と木村浩人、オパート・タンワーンショーン両副社長など幹部多数が出席、船出を祝った。
 ASEAN地域での農業機械事業の更なる拡大に向け設置したもので、現地の作物、圃場条件、作業体系に適した農業機械の研究開発を進め、ラインアップの強化とスピーディーな市場投入を図ることで、事業の更なる拡大を図っていく。