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農業機械関連ニュース

平成27年9月10日発行

<業界短信-新製品9月>

1.クボタが施設園芸事業に力注ぐ

施設園芸をソリューション活動の大きなテーマと位置づけ、施設園芸関連各メーカーの協力を得て、それぞれの強みを生かすパートナー化によりラインアッアを拡充し、取り組みの本格化を進めていく。取り扱う製品は、栽培システム「アイメック」、園芸ハウス「広間口無柱ハウス」、重油型暖房機に比べて維持費を大幅に低減できるヒートポンプ空調「ぐっぴーバズーカ(ツインタイプ)」、光合成を促進し、作物の収量・品質を向上させるCO2施肥機「ダッチジェット P-40・P-60・P-100」、誰でも青果物を載せるだけで選果できるフルーツセレクター搭載型選果機「センカ光房」など。
 栽培システム「アイメック」の主な特徴は、

  1. 無数のナノサイズ孔フィルムを使用した栽培システム。このフィルムによりトマトは養水分を自由に得ることができず、水ストレスを受けることで高糖度(高付加価値)になる。
  2. 砂漠、塩害を受けた汚染土壌など、場所を選ばない。
  3. 高い技術が求められる土づくりは不要。農業初心者でも取り組みやすい栽培システム。
  4. 環境、生産者、消費者にやさしい=排液は出ない。養液循環・排液処理の設備は不要。

園芸ハウス「広間口無柱ハウス」の主な特徴は、

  1. 間口20mの無柱の大空間ハウス=従来の栽培場所を制限してきたハウスの支柱が無いので、作物に最適な栽培設計を実現。また栽培の作業性が向上。高軒高のため、多くの受光量を必要とするトマト・パプリカ栽培に最適。キャビン付きトラクターが使用でき、夏季でもハウス内で快適な耕起作業が可能。ハウス内の機械化を進めることで省力化につながる。
  2. 大型単棟ハウスは、連棟ハウスに比べ、密閉性が高く、影になる箇所が少ないので、採光性、保温性に優れている。単棟ハウスなので、気温ムラが生じにくく快適な作物環境が維持できる。
  3. 環境制御の自動化=ハウス内の環境制御を自動化し、自動換気により植物の最適環境をつくる。

2.タイショーのソーラー事業部が太陽電池パネルを発売

タイショーではかねてより、関東エリアを中心に住宅用太陽光発電システムの販売・施工を進めてきたが、このほど独自に太陽電池モジュール(パネル)“タイショーソーラー”「265」(公称最大出力265W)、「255」(同255W)、「205」(同205W)の3型式を完成したもの。いずれのタイプも、太陽電池モジュールの長期信頼性および、その保証体制に関する認証「JIS Q8901」を取得しており、製品保証10年、出力保証25年に加え、製品保証及び出力保証ではカバーできない修理交換期間中の経済損失(逸失利益)を補償するなど、ユーザーの発電事業に対する「安心」に応えている。

3.丸山製作所が農業女子プロジェクトとコラボした女性のための草刈機を発表

社内で組織しているレディースプロジェクト(Lプロ)開発による草刈機(刈払機)「かるーの」で、「女性による女性のための草刈機」として、同社Lプロのメンバーと、農林水産省が進める農業女子プロジェクトのメンバーが意見交換し、試作・改良を重ねて開発した。
 男性に比べて小柄な身体に合わせ、刈払作業を行う先端部のギアケースの角度を変更、女性好みの小回りのきくタイプとした。エンジン(排気量21cc)は始動しやすいマジカルスタート、重量は同等クラス最軽量の3.8kg、両手ハンドルの左ハンドルを7cmアップし自然な体勢で機械を保持できる、カラーは可愛いピンク系-などの特徴をもたせた。
 このほか、肩掛けバンドはリュックなどを参考に両肩&ウエストバンドで負担を分散、スマホなどを入れるポーチ付き等々、女性ならではの細やかな気遣いが生きている。同様に女性ニーズを取り込んだ保護メガネ、作業手袋を付属。今年11月から発売する。

4.筑水キャニコムが乗用草刈機四輪駆動「家族(うち)のまさお」を発売へ

草刈り作業の現場が平坦地な場所から斜面、荒地・高草雑草地帯と過酷なところへも広がっていることで、耐久性が高く、強靭な草刈機が求められていることから、たくましさを増した、タフで頼りがいのある乗用草刈機として開発した。
 サイクロンエアクリーナを搭載し、エンジントラブルを誘発する粉塵のフィルターへの付着を軽減。ホコリの多い乾燥地や枯れ草の雑草地での草刈り作業に威力を発揮する。また、チャージポンプHSTを標準装備しており、作業時間・耐久性が飛躍的にアップすることで、メンテナンスにかかる費用が低減する。
 他の主な特徴は、

  1. 電動刈刃昇降(ラクポン)で刈刃の上下操作が容易にできる。
  2. 空間記憶システムにより刈高さが設定値から外れた時、自動感知で設定値に自動的にもどすフィードバック制御機能を装備。
  3. 流線型のフロント部のデザインを凹型(カマキリフロント)にすることで、高い草もひと押しで取り込めるバタフライ式高草刈り。

-など。

5.IHIスターが中型ブロードキャスタを発売

2スピンナータイプの中型ブロードキャスタで、W(ダブル)シャッタコントローラを搭載し、片側散布ができるモデル。型式はMBC602WE・MBC602WE-0L・MBC1202WEで、ホッパ容量は600Lと1200L、シャッタ開閉はオート〈電動〉方式。片側散布が可能なため、肥料の更なる削減が可能で、境界線近くなどの散布に最適。片側散布はコントロールボックスのスイッチを左右に倒すだけで簡単に切り替えできる。
 その他の主な特徴は、

  1. 日農工規格「通信用接続コネクタ」通称AG-PORT(アグポート)による車速連動機能を搭載。規格に準拠したトラクタからの車速信号によって、散布量の制御ができるので、速度が増すとシャッタはより開き、停止した場合にはシャッタは閉じる(オプション部品のAGポートケーブルが必要)。
  2. オプション製品のGPSナビライナーを取り付けると、車速連動+経路誘導付き中型ブロードキャスタへと早変わり。車速連動散布や自動均等割り散布、枕地に入ると自動シャットオフなどの機能も追加される。

-など。

6.ササキコーポレーションが超耕速代かき機の新型を発表

超耕速マックスハローACEをより多くのお客に使ってもらえるよう、35~65PSトラクタ対応の電動モデル3.3m、3.7m、型式MAX331/371DXAの2種類を11月に販売開始する。担い手農家ではあっても地域性や土壌の性質(湿田など)から40~50PSクラスの外部油圧を装備していないトラクタを所有している生産者に向けて供給していく電動モデルで、主な特徴は、

  1. 土流を最適化するウェーブコントロールラバー装備=ウェーブコントロールラバーとカバー内部を拡大し、最適化することで十分な土量を確保し、タイヤ跡や凹凸などを残さずに均平に仕上げる。
  2. タイヤ跡を消してきれいな仕上がり・Wワイパーブレード=大型トラクターのタイヤ跡・クローラ跡に対応したWワイパーブレードを装備。可変式により、トラクターのタイヤ・クローラに合わせて最適な位置に変更することができ、高速でもタイヤ跡を気にせず作業できる。
  3. ウルトラロングレーキ&ショートレーキ=可変式一体型ウルトラロングレーキとステンレスショートレーキを同じ第一レベラーに装備し、さらにロングレーキの間にショートレーキを配置することにより、稲株やワラ・土塊などを2段階で確実にスキ込める。

-など。

7.タカキタが中型ロールベーラを新発売

ベールサイズ直径φ90㎝×幅85㎝クラスの中型ロールベーラシリーズをフルモデルチェンジしたもので、型式はトラクタ装着式のパワーカットロールベーラ「CR-980N、CR-980T」、パワーロールベーラ「RB-980N、RB-980T」の計4型式。
 主な特徴は、

  1. コントロールボックスで運転席からの操作が可能な上、全自動モードの選択により、ネットまたはトワインの巻き付けから、チャンバ開閉までの一連の動作が全自動でも行える。
  2. 上位機種でも定評のある底板ダウン機構を装備。草詰まりからの作業復帰が容易。
  3. ピックアップ装備の作業幅は、上位機種のCR1080と同じ170㎝のワイドピック。ゲージホイルを標準装備し、地面に追従した動作により土の混入を抑制し、効率の良い収穫が行える。
  4. トワイン専用タイプとネット専用タイプを用意。
  5. 左右本体カバーは上下に開閉するガルウイング式を採用。整備、メンテナンスが容易。

-など。

8.キャタピラージャパンが小型ホイールローダ発売

「Cat 907M ホイールローダ(バケット容量1.0立方m、運転質量6.0t)」で、従来機のフルモデルチェンジ。DPF再生システムを採用したクリーンでパワフルな「Cat C3.3B ディーゼルエンジン」を搭載し、オフロード法2011年基準に適合している。
 主な特徴は、

  1. 電子制御(EH)コントロールのジョイスティックレバーを採用。従来機に比べて軽いレバー操作により、作業効率の向上およびオペレータの負担も軽減。
  2. 前後進の切り替え時に左手のステアリングからの持ち替えが不要な前後進切替スイッチ付きジョイスティックレバーに加え、ステアリング左下に前後進切替コラムシフターも標準装備。
  3. 広々とした室内やワイドな作業視界を備えた新型のキャブを採用。ROPS(転倒時運転者保護構造)/FOPS(落下物保護構造)規格にも対応しており、高い居住性と安全性を確保。

-など。

9.サタケがGABA楽メシに「白飯」を追加投入

手軽に調理でき、ツヤ・つぶ感のある美味しい食感で、健康成分ギャバが豊富なパックご飯・GABA楽メシシリーズに「白飯」を追加、新発売した。電子レンジの場合、1分30秒加熱するだけで簡単に調理が可能で、一人暮らしの男性にもおすすめの一品。
 同社独自の加圧炊飯で、ツヤ・つぶ感のあるふっくら美味しいご飯に仕上げてあり、噛めば噛むほど甘味が感じられる。
 健康成分ギャバを豊富に含む「GABAライス」を使用。GABA(γ-アミノ酪酸)には脳内の血流を活発にし、脳細胞の代謝機能を高める働きがあると言われている。ストレスを感じる方、お酒をよく飲む方、勉強を頑張る受験生などにもおすすめ。
 取扱店舗はサタケオンラインショップ、サタケ食彩店、おむすびのGABAそごう広島店。

<業界短信9月>

1.生研センターと新農機が高精度直進作業アシスト装置を現地実演検討

高精度直進作業アシスト装置は生研センターが三菱農機と共同で開発を進めている。ビデオカメラの映像をもとに、手放しでまっすぐ走らせることができる装置で、直進走行が可能になることで、オペレーターの熟練度は不要になり、作業精度の向上が期待できる。GPSでは数百万円かかるが、このシステムでは数十万円で導入できる。
 鹿児島県大隅加工技術研究センターの農業開発総合センター大隅支場の試験圃場で行われた実演では、ターゲットランプに向かって、直進走行しながら作業跡マーカーを使ってV字形の溝を形成する直進アシスト機能とマーカー跡に沿って追従走行する追従アシスト機能による作業が行われ、参加者も圃場に入って溝を確認するなど、高精度な作業に大きな関心を寄せていた。

2.クボタが長野県安曇野で農業体験学習

自然の恵みの豊かさや地球環境の大切さを学ぶキャンプ型体験学習「クボタeプロジェクト 地球小屋(てらこや)」が開かれ、小学5~6年の男女約20人が参加した。
 地元農家の協力を得て近隣の田んぼでで授業。茎のなかで育った「穂の赤ちゃん」を見せてもらいながら米作りの話を聞いたほか、精米機で昨年収穫された米を精米、それを宿泊所のかまどで炊いておにぎり作りを体験。午後は再び田んぼでバッタなど生き物探しも楽しんだ。
 また、農業機械に触れる体験もあり、関東甲信クボタの協力で、135馬力のグローブM135Gと87馬力のレクシアMR87の2台のトラクター、乗用8乗植え田植機ラクエルEP8D、6条刈りコンバインダイナマックスレボER6120(KSAS仕様)、ミニ耕うん機の陽菜(はるな)TRS60が紹介され、グループに分かれて試乗した。

3.サタケが東広島市に地元農家と共同で農業生産法人を設立

東広島市豊栄町清武地区の稲作農家33戸と共同で農業生産法人「株式会社賀茂プロジェクト」を設立し、グループ会社の佐竹鉄工(東広島市豊栄町)において設立記念式典を行った。
 サタケが持つ穀物加工や商品開発、マネジメントなどのノウハウを活用することで、人手不足などの問題解決につなげることができればとの思いから協議を重ね、このほど共同して事業に取り組むことに合意し農業生産法人設立に至った。
 今回の法人設立により同地区においては人手不足が解消され、集落の維持・発展が図られることが期待されている。
 また、6次産業化のモデルケースとして、水稲を主体に生産からギャバ米などへの加工、販売までを一貫して取り組み、さらに将来的には林業や畜産業、商工業とも連携した地域参画型循環事業の構築を目指していく。

4.ヤンマーのびわ工場がディーゼルエンジン累計500万台生産

小形エンジン事業本部びわ工場(滋賀県長浜市)での、小形産業用ディーゼルエンジンの生産累計が500万台を達成、大きな節目となった。
 びわ工場は、ヤンマーグループにおける立形水冷ディーゼルエンジンのマザー工場として、1995年の操業開始以来、顧客のニーズにきめ細かく応えるための多品種・少量生産技術を磨いてきた。さらには、各種の厳しい排出ガス環境規制へ、産業用エンジン業界内でも率先して取り組むとともに、業界に先駆けて数々の厳しい環境規制をクリアしてきて、今回の記念すべき500万台を達成した。
 近年においては、2012年6月に米国CARB排出ガス規制(4次)の認証を、19~56kWのエンジン出力において世界で初めて取得。また、同時に同国EPA4次規制の認証も取得した。さらに2013年7月には、19kW~37kWの出力範囲で、世界で最も厳しいディーゼルエンジン排出ガス規制である、スイス連邦のOAPC認証を世界で初取得している。

5.ヤンマーミュージアムが「第9回キッズデザイン賞」の上位賞を受賞

滋賀県長浜市に2013年3月オープンしたヤンマーミュージアムが、キッズデザイン協議会主催の「第9回キッズデザイン賞」の上位賞である「キッズデザイン協議会会長賞」を受賞した。
 キッズデザイン賞とは、「子どもが安全に暮らす」「子どもが感性や創造性豊かに育つ」「子どもを産み育てやすい社会をつくる」ための製品・空間・サービスで優れたものを選び、広く社会へ伝えることを目的として創設されたもの。このたびの受賞にあたっては、農業機械や建設機械の実機に触れられるとともに、農業・環境をテーマにしたワークショップなどを通じて複層的に学べる施設であることや、そのスケールの大きさは子どもの驚きと好奇心を大いに刺激するであろうこと、そして施設のある長浜の町並みの特徴を取り入れた外観、テーマ性のある空間デザインなどが審査事務局から高く評価された。

6.サタケの「お米の学校」が10周年迎える

「お米の学校」は、小中学生や、高校生以上の一般を対象とした食育プログラムで、主にお米の栽培・調製加工・炊飯までの各工程の学習や、籾摺り・精米の体験、精米技術の歴史をまとめた展示物の見学などを行っている。
 平成17年7月に食育基本法が施行されたが、サタケはそれに先立つ平成17年4月、「お米の学校」開校を盛り込んだ次世代育成支援対策行動計画を策定し、同年8月より「お米の学校」を実施。お米が本来持つ、人を元気にさせる栄養成分など、「お米の力」を分かりやすく伝えることで、一人ひとりが「食」を選択する力を習得し、健全な心身を培うことを目指している。
 サタケは今後も継続して食育に取り組み、お米を通した元気な人づくり、持続可能な農業の実現に貢献していくとしている。

7.井関農機が茨城で農業女子プロジェクトの一環として農機セミナー開く

JA全農いばらきの協力の下、近県から20名が参加し、野菜作向けの農機の取り扱いを研修。トラクターの操作方法や耕うんのほか、トラクター、管理機・耕うん機、野菜移植機を使用し、畝立て、マルチ張り、中耕作業、野菜苗の植え付け作業などを行った。
 また、これには耕うん作業に、6月に発表しこの9月から発売する農業女子トラクター(愛称「しろプチ」、型式Z15-JW)が用意された。この開発に農業女子のメンバーとして携わった榎本さんが、実際に圃場でロータリ耕を行い、「思った以上に振動を感じなかった。コスト切り詰めのために余分なところを排除しているが、納得の性能といえる。けっこう大丈夫。価格も新規就農者にはいける」と評価した。

8.日農工が新しい除雪機の安全啓発チラシを作成

表面は「除雪機による事故を防ごう!~使用者の責任において、正しく、安全に作業しましょう」と題して、4つの注意事項を図入りで大きく掲載。注意事項は、

  1. 人がいる時は使わない!=作業中は絶対にまわりに人を近づかせない。
  2. エンジンを掛けたまま離れない!=作業の時以外は、必ずエンジンを停止する。
  3. 雪かき棒を使って!=雪詰まりを取り除く時は、エンジンを止めて必ず雪かき棒を使う。
  4. 後方注意!=後進する時は、足もとや後方の障害物に気をつける。

-となっている。

裏面は、「除雪機を安全にお使い頂くために」除雪機における事故事例や安全機構の仕組み、注意喚起事項を紹介している。

9.クボタがインド市場に多目的トラクターを投入

高い牽引力を備え、農作業のほか農作物や土木資材などの運搬用途にも適した多目的トラクターMU5501をインド市場に投入する。現地ニーズに適合したトラクターの投入により、世界最大の規模を誇るインドのトラクター市場を本格的に開拓していくとしている。
 投入する多目的トラクターは、従来機よりも重量があり、高い牽引力を発揮するほか耐久性にも優れている。

  1. 高い牽引力=高い牽引力を備え、水田・畑作作業のほか、農作物や土木資材の運搬作業など多目的な用途に使用できる。
  2. 低燃費=インドの排ガス規制に適合した自社製ディーゼルエンジンを搭載。高出力かつ、静かで振動が少なく、低燃費も実現した。
  3. 高い耐久性=オイル洩れ・早期のクラッチ摩耗に対し高い耐久性を有し、長時間の使用や多用途の厳しい作業環境にも対応。

-などが特徴。

10.ササキコーポレーションが寒冷地型植物工場に木質バイオマス利用システム展開

産学官金連携によって新設された寒冷地型植物工場に、木質バイオマス熱利用と地下水ヒートポンプのハイブリッド型加温システムを導入した。寒冷地型植物工場(グリーンハウス)は、環境緑花工業が新事業として立ち上げたもので、工場で栽培される野菜や果物を担保とする動産担保融資(ABL)の手法で青森銀行が融資した。
 作付け面積は2500平方m。年間出荷量はトマト30t、イチゴ2.5t、ベビーリーフ16.67tとし、農林水産省の25年度農山漁村6次産業化対策事業による補助を受けている。
 ササキコーポレーションがこの事業で開発・供給する「マルチバイオマスヒーター・ボイラー」は、ヒーター、ボイラーともに薪またはブリケットを用いることで消費石油量の削減、環境対応を実現した製品。1回の燃料投入(最大供給量)でヒーターの場合は8時間以上、ボイラーの場合は24時間以上、連続稼働でき、2次燃焼方式を採用しているため、高い燃焼効率を発揮する。