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農業機械関連ニュース

平成26年2月10日発行

<新製品ニュース>

1.第67回クボタ機械グループディーラーミーティング開き、トラクターなど新製品を発表

同会は国立京都国際会館で関係者4200名を集めて開催された。「クボタの新技術と進化したソリューション提案で、変化する日本農業の発展に貢献しよう!」をスローガンに、世界の畑作用大型農機市場に本格進出し、飛躍的な事業拡大を図る方針が表明されたほか、国内においては「KSAS」や同対応機など進化した新技術によって「新しい農業を創造」していく。新製品はトラクター「レクシアシリーズ」やミニ耕うん機「菜ビStyle(ナビスタイル)TRS30など10機種。
 トラクター「レクシアシリーズ」はホイル仕様とパワクロ仕様とがあり、77〜97馬力。ディーゼル特殊自動車の第3次排ガス規制に適合する最新ディーゼルエンジンV3800型(3.8L)を搭載。主な特徴は、

  1. 新ワイドキャビンの採用により、現行機よりも室内空間の容積を約30%拡大し居住性をアップ。
  2. 機械への負荷が少ない走行時の変速ショックを低減するトランスミッションを新採用。 路面への追従性を高めて乗り心地を向上したほか、耐久性も高めた新型パワクロを採用。
  3. クボタスマートアグリシステム(KSAS)対応の「無線LAN」を標準搭載。情報端末を介してほ場毎の機械の稼働情報や作業記録をKSASと通信でき、営農計画を立案する際の戦略データとして活用できる。

ミニ耕うん機「菜ビStyle(ナビスタイル)TRS30の主な特徴は、

  1. 耕うん性能の向上=耕深が140mmになり、根菜類もしっかり作れる。
  2. うね立て性能の向上=「簡単うね立てマット」を採用し、より大きなうね立てが可能になった。
  3. 作業性・操作性・扱いやすさの向上=デフ仕様はハンドル手元のレバーを「旋回」位置にすると楽に旋回でき、「直進」位置にすると直進性が高まり、安定した作業が可能になる。残量がひと目で分かる燃料タンクやハンドル折りたたみ機構、ロープ掛けフックと便利な機能を追加。

2.ササキコーポレーションが新規のトップロータリーで拡販

大規模化する農業現場の作業実態に合わせ、大型プロモデルとして市場投入した「トップロータリーTLX261および同241」。重作業を想定し、初めてオイル量の残量を視認できるリザーブタンクを装備(特許出願済み)、オイルの注ぎ足し補充も工具要らずで簡単にできる。トラクタ適応馬力は75〜105PS。
 TLX261の作業幅は2.6m、同241は2.4m。耐久性に優れたフローティングシールを新たに採り入れ、接地面をR形状にしたリヤカバー採用で、どの耕深でも優れた整地性と均平性を発揮。また、大型サイドカバーと補助側板を装備しているため、土のこぼれを防ぎ、整地性を一層向上させている。標準耕深は12〜18cmで、10a当たり作業能率はTLX261が12〜16分、同241が13〜17分。反転性・砕土性の高いLT爪(ロング・タフ爪)を標準装備しており、フランジ止め方式なのでメンテナンスが容易。

3.鋤柄農機が3畦施肥カルチとディスク付3畦リッジャーを発売

3畦施肥カルチの主な特徴は、

  1. 各条のユニットは独立懸架され、ゲージ輪とスプリングにより、地面に追従する。
  2. 培土板の開閉とカルチ爪の位置調節が可能で、うねに合わせた調節が可能である。
  3. 牽引カルチ方式により、作業速度が速く、短時間で作業を終えることができる。
  4. 施肥装置付きなので、同時施肥作業が容易に行える。

—など。
 「ディスク付3畦リッジャー」は、オプションにより施肥装置を装備できる。主な特徴は、

  1. 前方のディスクオープナーにより土を飛ばすと同時に除草と効果的な砕土を行う。
  2. ディスクオープナーにより中耕できない部分は、カルチ爪により行う。
  3. 牽引カルチ方式により、作業速度が速く、短時間で作業を終えることができる。
  4. 施肥装置(オプション)の装着により同時施肥作業が可能。

4.サタケが籾・麦用の粗精選機PH3000Aを新発売

粗選および精選作業を1台でこなす乾燥貯蔵施設用機器で、選別スクリーンを入れ替えるだけで粗選用と精選用の2つの機能を果たす1台2役の選別機。このため、従来個別に設置していた粗選機、精選機が同機1台ですみ、設備導入に関わる初期費用、メンテナンス費用を削減、加えて省スペース化のメリットもある。
 選別スクリーンの交換は後面のハッチから簡単にでき、選別スクリーン上では常時掃除用ブラシが作動してワラ屑などを除去する機構となっているため、目詰まりを防止して常に安定した選別性能を維持できる。
 同機の機構は、粗選機に投入された原料籾は、初めに第1選別部の回転する爪(スカルパ)によってワラ屑などの大きな異物が除去され、次に第2選別部において揺動する上網・下網2層の選別スクリーン上を流下する間に小さなワラ屑や木片、砂、雑穀の種子などを除去。さらに風力選別で軽い未熟籾、ホコリなどを除去するようになっている。粗選・精選兼用とする場合は、第2選別部の選別スクリーンを交換すればいい。

<業界ニュース>

1.ヤンマーがベトナムに現地法人を設立

4月に農業機械(トラクタ、コンバイン)の販売及びサービスを行う「YANMAR AGRICULTURAL MACHINERY VIETNAM CO.,LTD」を設立する。ホーチミン市内に本社を構え、順調な経済成長を続けるベトナム市場において、農業分野における現地でのマーケティング機能と販売およびサービス機能を確立し、ヤンマー製品の販売基盤の強化に取り組んでいく。初年度の売上げ規模は約30億円を見込んでいる。
 ベトナムは、世界第2位の米の輸出国であり、今後はさらなる農作物の収穫量アップに向けて農業の機械化が見込まれている。高い経済成長を続ける市場性とともにヤンマーにとっても重要なマーケットとなっている。
 今回の現地法人の設立により、現地における経営の意思決定の迅速化を図るとともに、マーケティング機能の更なる強化と、市場開拓のスピードアップなどを積極的に進めていく。

2.ヤンマーが奈良先端科学技術大学院大学と共同取り組み

課題創出連携研究事業を共同で行い、将来の社会における重要な課題の発掘から、個々の課題解決に向けた研究活動まで、継続的に異分野融合型の取り組みを行う。これにより、新しい価値や新ビジネスを開拓し、次世代を見据えたイノベーションの創出を図っていく。
 研究事業の体制については、奈良先端大の中に共同研究室を設置。研究室人員は奈良先端大から教授7名、研究員1名、事務員1名、ヤンマーから4名(うち1名奈良先端大へ派遣)という構成。
 研究室名は「YANMAR Innovation Lab. 2112」。名前は、ヤンマーが次の100周年を支える新しい価値の提供、イノベーションの創出を図ることに由来している。当面の研究期間は3年間で、費用は約1億円を見込んでいる。

3.井関農機が2014年ヰセキ全国表彰大会を開催

都内の港区台場のホテルで開催された大会には優秀特約店、スーパーセールスマン、エクセレントサービスマンの代表1200人と、昨年同様販社・製造所・本社事務所・砥部事業所を結ぶテレビ会議システムを利用して200人が中継会場に参加、合わせて過去最高の1400名が参集。スローガンに「Let's 90 ISEKI 感謝、そして応援」を掲げ、明年の創立90周年に向けグループ一丸となって大きく飛躍することを誓い合った。木村社長は本年を「プレ90周年」と位置づけ、「一段と高いステージへ踏み出そう」と決意を披露。新たに営農情報システム「ISEKIアグリサポート」の提供、大豆・麦・野菜作を支援する「アグリヒーロー応援プロジェクト」の設置などを紹介し、「さらなる顧客満足度の向上に努める」と強調した。販社表彰の最優秀賞には2年連続でヰセキ東北が輝いた。

4.河島農具製作所の新社屋が完成

隣接地で建設を進めていたもので、昨年11月29日に竣工式・落成式が、同社及び河島重工業、ニューリバー工業などカワシマグループにより本社で執り行われた。
 新社屋は延床面積2574平方mで鉄骨一部2階建て。屋根を除き全ガラス張りで、JR米子駅の直近にあり、現在はショールームとして活用している。隣接する旧鳥取県警察署別館跡地の鳥取県所有地に建設されたもの。現在は高所作業車や電動台車などの商品群をアピール。兼製品倉庫として活用しているが、今後は機械設備の増設などに着手し、新しい製造ラインを導入、さらに生産性・効率性の向上を図る。

5.サタケ・ビジネス・サポートが6店目のクリーン精米屋を設置

地元・東広島市の賀茂地方森林組合の敷地内に設置、1月8日より営業を開始した。同社はこれまで、東広島市西条町内および八本松町内の商業施設など、合わせて5カ所に直営のクリーン精米屋を設置し営業している。
 賀茂地方森林組合(東広島市高屋町)では、クリーン精米屋の利用を契機に同組合への認知度が高まることを期待している。
 新設置のクリーン精米屋は、従来の設置機と同様、他の利用者の米が混じらない「残留ゼロ機構」を装備しているほか、精米モードは「クリーン白米」、「上白」、「標準白米」、健康に良い歩づき米に仕上げる「健康米(3段階)」から選べるなどの特徴を持つ。

6.諸岡が賀詞交歓会を開催

千葉県柏市のザ・クレストホテル柏で開かれた「平成26年度株式会社諸岡協力会・賀詞交歓会」では、諸岡社長が2017年に向けた同社中期5カ年計画の進捗状況に触れ「本年度末決算において、売上高が90億円を超える予想である。平成29年度を経営目標とする売上高100億円、営業利益10%のグローバル企業を目指す」と力強く講演した。
 諸岡社長は、「主要3分野の中でも特に、農林業分野において力を入れていく。重量野菜の運搬用など農用ゴムクローラ式フォークリフト、暗渠用トレンチャーなど新製品を国内市場だけでなく、海外のマーケットも視野に幅広く展開していく。また、四半世紀前、業界に先駆けて開発したクローラ式トラクターを、リニューアルした新製品を、7月に8年ぶりに開催される帯広展に向け開発している」などと語った。

7.JA全農生産資材部長に安田氏

JA全農は2月1日付で部次長級人事を行った。生産資材部関係では部長に安田忠孝氏(同部次長)が昇格。また、次長には同部施設農住課課長の鷹野尚志氏が就任した。

8.平成25年の農業機械出荷は12.5%増の5048億円に

部会統計ベースの平成25年1〜12月の日農工統計による農機生産出荷実績によると、昨年の出荷金額は5047億5500万円、前年比112.5%と2ケタの伸びを示し好調な実績となった。2年連続の増加となり、また、平成20年の5173億9300万円以来、5年ぶりに5000億円台に回復した。
 トラクタ、田植機、コンバインといった主要機種が好調で、3機種とも国内向けの需要を伸ばした。益本会長は24年度補正予算における農機リース事業等の実施や消費税増税、排ガス規制強化に関連する需要の前倒しに加え、農政の担い手対策による大型機種の活性化を要因にあげた。

9.ヤンマーが「ファーマーズセンター」パビリオンオープンへ

「キッザニア甲子園」(兵庫県西宮市)の企画・運営を行う、KCJ GROUP株式会社とオフィシャルスポンサー契約を結び、スタイリッシュでおもしろいこれからの食づくりが体験できる『ファーマーズセンター』パビリオンを、キッザニア甲子園に本年3月27日よりオープンすることを明らかにした。
 『ファーマーズセンター』パビリオンでは、子供達は農業機械の最新テクノロジーを再現したシミュレーターやトラクターの操作を通じ、米作りを体験。ふだん食べている米がどのように作られているかを肌で理解し、その大切さを知ることができる。
 パビリオンにはキッザニア甲子園限定のコンセプトトラクター及び農業機械シュミレーター3台(トラクタ、田植機、コンバイン)を設置。子供たちは、デザイン性と機能性にすぐれたユニフォームに身を包んでトラクターに乗り込み、操作方法を習得したり、シュミレーターで米作りの体験ができる。

10.筑水キャニコムが小型クローラ・ピンクレディ「ポピー」のデビューコンサート

本社で開催し、開発陣は「お客様の小さなボヤキを真摯に受けとめ、そのボヤキをさらに深考し商品として具現化した『ポピー』が製品化できたことで、新しい技術を得ることができた。この技術をもとに今後シリーズ化を図っていきます」とさらなる飛躍を誓った。
 BP50(5.5馬力、積載能力350kg)セル付き、セルなしとBP42(4.3馬力、300kg)セルなしの3型式がある。
 ひなげしの花のように、可愛らしいイメージを持ってもらいたいとの想いから「ポピー」とネーミングした。新発売を期に男性セールスのサポート役として、ボヤキアドバイザー「細川高子(ホソカワ タカコ)女史」を就任させた。
 これは、商品特性をアピールするべく設定された架空のキャラクター。「ポピー」が身長の高い人も無理なく操作できることをアピールするため細川女史の身長は185cm。クローラ外幅は590mmで今まで入りづらかった狭い所も楽に入れることからウエスト59cm、エンジン馬力から体重55kg。最低地上高が100mmと従来より高く凹凸も楽にまたいで通過できることから股下100cm、やさしく運ぶ防振荷台はバストに反映している。

11.2014年ヤンマー・農機全国特販店大会が開かれ、新製品6機種30型式を発表

神戸ポートピアホテルに関係者1000名を集めて開催された大会では、スローガンに「未来につながる農業ソリューションの提案と実践〜省資源・土づくり」を掲げ、昨年始動したプレミアムブランドプロジェクトをさらに推進、スマートアシストなど新技術により日本農業をカッコよく魅力あるものとしつつ、農機事業の重点方針である「攻めの営業」「断トツのサービス」実現への決意を新たにした。
 展示はホワイエと駐車場の2カ所で行われた。会場入り口には、奥山清行氏がデザインした日本農業の新しい姿を提案する「コンセプトトラクター」が展示された。また「スマートアシスト」コーナー、環境エンジンコーナーなどが設けられ、関心を集めた。駐車場の展示では、情報支援機能を搭載した「インテリジェンスコンバイン」を展示。こぎ胴ロス、振動ロスを表示する新カラーセンターディスプレーや収穫情報を簡単に活用できる機能を紹介。また野菜コーナーでは、播種から収穫・運搬作業までを揃えた「キャベツ機械化一貫体系」を展示。担い手向け大型機械の現場での修理・整備に向けた「アグリサポートカー」も紹介された。

12.サタケがJR西条駅構内でGABAおむすび・米粉パン、マジックライスなどを販売

駅舎構内の「おみやげ街道西条」で販売を開始した。今回の出店は、さらにGABAライスの認知・普及を進める目的から、直営でGABAライスを加工した商品を販売するもの。130円のおむすびから4800円(特別価格)のサプリメント「発芽の若さ」まで、約40品目を揃える。
 同社は、東広島市の中心駅として栄えるJR西条駅が、GABAライスを地域に広く知らしめる格好の拠点になると判断。JRサービスネット広島に「おみやげ街道」での商品取り扱いを依頼し、販売の運びとなった。GABAライスの情報発信拠点として期待を寄せる一方、今後もさまざまな事業展開を検討している。

13.やまびこ東部が、やまびこ本社内で造園緑化機械展示会

会場には、「共立」「新ダイワ」ブランドのチェンソー、刈払機、ヘッジトリマー、パワーブロワー、セット動噴、ラジコン動噴、ウッドチッパー、モア、発電機、洗浄機、高所作業車など造園・緑化機器が多数出品された。
 また、このほど新発売した36Vリチウムイオンバッテリーを搭載した刈払機・ヘッジトリマーなどのバッテリーツール。さらに、低中木の深刈など親木剪定に最適な共立・新ダイワのヘッジプルーナなど新製品を展示。加えて、本年度から扱いを開始した、ソーラーシェアリングシステムを展示し、農業と太陽光発電事業の両立が可能な新事業を参観者に提案した。
 また、彫刻家の欄二朗氏による、チェンソーアートの実演が実施され、作成された木製の熊・鷲などの作品が販売された。