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農業機械関連ニュース

平成25年6月10日発行

<新製品ニュース>

1.クボタが新フラグシップモデルトラクター、コンバインを正式発表

今年1月開催のディーラーミーティングで発売を予告したトラクターとコンバインのフラッグシップモデルを正式発表した。トラクターは100〜135馬力の「GLOBE(グローブ)」シリーズ計8型式で、ホイル仕様5型式とパワクロ仕様3型式がある。コンバインは120馬力6条刈の「DYNAMAX REVO(ダイナマックス レボ)」ER6120の1型式。ともに第4次排出ガス規制適合の認証を取得した最新の環境負荷低減機能を備えたディーゼルエンジンを搭載している。
 トラクター・GLOBE(グローブ)シリーズの主な特徴は、

  1. 国内特定特殊自動車3次排出ガス規制をクリアしたV3800型・V6108型ディーゼルエンジンを搭載。コモンレールシステムや、クールドEGRシステム、ディーゼル・パティキュレート・フィルターを採用、出力向上や低騒音化など性能向上を図った。
  2. 国産トラクター最大のオペレーション空間。
  3. 前後進24段変速の「NEWi-シフト」。作業時は4WD、枕地旋回時は2WDとなる旋回2WD機能を採用。
  4. 高性能油圧・水平制御システム。
  5. 本機、エンジン、インプルメントの各パフォーマンスを最大限に引き出す最適な統合制御。作業負荷を読み取り自動でエンジン回転を一定に保持する「パワーアシスト制御」、本機とインプルメントとのCAN通信により最適な作業コンディションを実現。

―など。
 コンバインの新シリーズDYNAMAX REVO(ダイナマックス レボ)の主な特徴は、

  1. 6条刈業界最高クラスの最高出力120馬力、最高作業速度2.0m/秒を実現。
  2. 分割された後方のこぎ胴を増速回転させることで、高速刈取時もこぎ残しやササリ損失の少ない高精度な脱穀を実現する高精度脱穀システム「ダイナマックススレッシャー」。
  3. 左右・前後の4つのポジションで車体を水平に保つ4PC・STモンロー。さらに高速化対応のため、角速度センサー(前後)を搭載。
    1. ―など。

2.共栄社が廉価なロータリーモア新発売

新製品はバロネス「GM117」で、最大出力23馬力のガソリンエンジンを搭載、公園や校庭、工場内の芝地で余裕の芝刈り作業を実現する。芝生用3枚の専用刃で、風力で芝生を立たせながら刈り取るため、綺麗に仕上がる。
 また、クルーズコントロールで前進のスピードを一定に保つことができ、オペレータの疲労を軽減できる。
 クイックヒッチシステムにより、工具なしで簡単にモアデッキを着脱でき、ナイフの交換も容易に行える。

3.日本ニューホランドがトラクターT7シリーズ発売

定格出力140馬力の185から228馬力の270まで5型式を揃えた。主な特徴は、

  1. 高出力と低燃費を両立した尿素SCRエンジンを搭載し、ティア4A排ガス基準に適合。最新技術であるエコブルー(ECOBlue)SCRテクノロジーにより、排気ガスを浄化。
  2. エンジンパワーマネジメント(EPM)で最大49PS馬力アップ。エンジンは、トランスミッション、油圧、及びPTOにかかる負荷により、より多くの出力とトルクをアップ。性能を維持するために必要な時に必要な馬力だけをアップする。
  3. サイドワインダーⅡアームレストで、全ての操作をよりシンプルにしている。アクセル、トランスミッション、及び油圧機能など、全ての主要なコントロールはアームレストからアクセスする。
  4. パワーコマンドトランスミッションにより、ボタンを押すだけの簡便さで ギヤの上げ下げを行うことができ、最適なスピードを選択することができる。前進18速、後進6速のスピードを提供し、クリープギヤを加えると28×12段のトランスミッションとなり、毎時0.3kmまで速度を下げることができる。

―など。

<業界ニュース>

1.ヤンマーが「ヤンマーミュージアム」に体験農園

ヤンマーミュージアム体験農園は、地元の高橋町営農組合から土地を借りて運営する直営体験農園。大阪府豊能町の「ヤンマー遊悠ファームとよの」に続く2カ所目の体験農園となる。食作り(農業体験)の楽しさと、ヤンマーのソリューション提供を体感いただく場とのコンセプトで設けたもので、「一般の方々へ食作りの楽しさや、おいしい作物を育てる楽しみを提供していきたい」とている。
 5月11日は、「お米作り教室」を開催。参加者全員で田植え体験を楽しんだ。

2.クボタの平成25年3月期決算は過去最高売り上げに

このほど発表された平成25年3月期の連結決算(米国会計基準)によると、売上高は前期比1596億円(15.8%)増加して1兆1676億円と過去最高を記録、営業利益は同75億円(7.1%)増加し1132億円、税引き前利益は同195億円(19.3%)増加し1205億円となった。機械部門の売上高は前期比1370億円(19.2%)増加の8510億円。北米でトラクターや建機が大幅に伸び、タイと中国では農機が好調に推移した。
 機械部門の国内売上高は前期比289億円(12.3%)増加の2643億円となった。「農業機械は東北地域で前年の反動により増加したことに加え、他の地域も米価の上昇や戸別所得補償制度の下支えにより堅調に推移したため増収となった。また建設機械、エンジンも震災復興需要の取り込みなどにより大幅に伸張した」としている。

3.タカキタの平成25年3月期決算は売上高52億円

平成25年3月期決算(非連結)は、売上高が前期比2.2%減の52億4900万円、営業利益は同1.3%増の3億9000万円、経常利益は5.6%増の4億2000万円、当期純利益は34.6%増の2億4700万円となった。
 部門別では、農機事業部においては、「品質」、「安全・安心」といった消費者ニーズにかなう肥料散布機のブロードキャスタやコンポキャスタ、また除雪作業機のスノーブロワの売上げは好調に推移したものの、農業従事者の高齢化や後継者不足よる農家戸数の減少といった構造的な問題や農業機械関連予算の減少など農業政策の不透明感により農家の投資意欲が低調であった結果、売上高は前期比4600万円(1.0%)減少し、45億5400万円となった。

4.サタケがFOOMA展に大型出展

都内・有明の東京ビッグサイトで開催される「FOOMA JAPAN 2013(国際食品工業展)」に最新鋭機器を出展する。
 「光選別機」のコーナーでは、ピカ選miniをはじめ、低速フルカラーベルトソーターや雑穀用の新型光選別の実演を行う予定。付加価値食品と家庭用機器コーナーでは、美味しく栄養たっぷりの無洗GABAライスや東日本大震災でも注目を浴びたマジックライスなどを紹介する。
 また、穀物調製加工機器コーナーでは、新製品の選別精米ユニット・ソフィアのパネル展示や竪型精米機バーチミルなどの展示が予定されている。

5.本田技研工業が国際バラとガーデニングショウにミニ耕うん機など出展

埼玉県所沢市の西武ドームで開催された第15回国際バラとガーデニングショウで、里山の間伐材で製作したDIYガレージ、メダカが泳ぐミニ水田などを設営し、「ホンダ製品を活用し、里山で楽しむ森のガーデンライフ」を提案した。また、菜園の装飾は、主婦ガーデナーとして生活に密着したスタイルの提案で人気のガーデニングカウンセラーの岡井路子さんが手掛け、豊かでおしゃれなガーデンライフを表現した。
 出品した製品はガスパワー耕うん機「ピアンタ」(グリーン色のスペシャル仕様と通常の白色)をはじめ、新型ガスパワー耕うん機「サ・ラ・ダCG FFV300」、ガスパワー発電機「エネポ」、インバーター発電機「EU26i」、イタリア生産の電動芝刈機「グラスパ」(HRE330)など。

6.井関農機の平成25年3月期連結決算は売上高1557億円

売上高は前期比104億4400万円増加し1556億9700万円(前期比7.2%増)、営業利益は前期比9億1300万円増加し、51億4400万円(同21.6%増)、当期純利益は前期比12億5100万円増加し、39億7900万円(前期比45.9%増)となり、増収増益を達成した。
 売上高のうち、国内売上高は前期比91億9900万円増加し、1330億5800万円(同7.4%増)。米価の高止まりや戸別所得補償制度の定着による農家の購買意欲の活性化から需要が好調に推移し、農業機械の売上高が増加した。施設工事においても、大型物件の完工により増加となり、国内全体で売上高が増加した。

7.「ヤンマー遊悠ファームとよの」で「田植え体験」

大阪府豊能町高山地区に開設している会員制農業体験施設で「田んぼでお米作り体験」の第1回目のイベントがあり、参加した家族連れなど35組約100人が泥んこになりながら田植えをした。
 「都市と農村をつなぐ架け橋に」をコンセプトに昨春オープンした同ファームは、自然豊かな里山での農業体験を通じ、農業の多面的役割を子供たちに伝えてゆく役割も担う。田植えなど様々な体験イベントを昨年も実施したが、今年度から「田んぼでお米作り体験」と野菜作り「体験型農園」の両コースを用意し本格稼働した。
 お米作り体験では今後、除草やかかし作り、秋の収穫作業などを体験する。

8.サタケがおむすびのGABA秋葉原店をオープン

丸の内タニタ食堂のプロデュースや和食カジュアルダイニング「KICHIRI」、ハンバーグ専門店「いしがまやハンバーグ」などの新たな食の舞台展開で知られる株式会社きちりと業務提携し、GABAライスの普及・情報発信の役割を担うアンテナショップとして都内・外神田のサタケ東京本社内にオープンした。GABAライスを使用したおむすび各種やサイドメニューをテイクアウトとイートイン方式で販売していく。
 オープン前日には、両社代表による共同記者会見が開かれ、サタケ・佐竹代表は「美味しく身体に優しいGABAライスが一人でも多くの人の健康のお役に立つことを念願し、この新たな店舗を情報発信の拠点にしてまいりたい」と語った。

9.クボタがeプロジェクト『地球小屋(TERRA-KOYA)で福島の小学生を招待

2007年より毎年開催している小学生向けサマーキャンプ型環境授業=クボタeプロジェクト『地球小屋(TERRA-KOYA)』で、今年も昨年に引き続き、東日本大震災被災地支援の一環として、福島県の小学校4年生〜6年生20名を招待する特別編を開催する。
 実施期間は2013年7月28〜31日で、3泊4日の体験プログラムを通して自然の恵みにふれ、地球環境の大切さを感じてもらうとともに、庄内町での交流や新たな友人達との出会いを通して、未来に向かう力を育む機会となることを目指す。
 主なプログラムは、お米の教室、田んぼ体験、アウトドアクッキング、自然の循環教室、森の体験、川を遊ぶ教室など。