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農業機械関連ニュース

平成25年4月10日発行

<新製品ニュース>

  1. 斎藤農機製作所が法面草刈機を新発売
  2. 松山がニプロサーフロータリーを開発・新発売
  3. 筑水キャニコムが乗用草刈機“Hey MASAO(ヘイ マサオ)”6型式を発売
  4. サタケが小型昇降機「美白米アッパー」発売
  5. IHIスターが小型ブロードキャスタ「MBCシリーズ」をモデルチェンジ
  6. 川辺農研産業が掘取部のスライドするネギ掘取機の発売開始
  7. 田中産業が「スタンドバッグ保管袋・防鼠仕様」を開発
  8. ササキコーポレーションがGPS車速連動・経路誘導「キャンバスキャスター」新発売
  9. タカキタが大型可変径芯巻きロールベーラを新発売
  10. 諸岡が暗渠排水用トレンチャーを発売開始

<業界ニュース>

  1. 山本製作所が太陽光発電事業を開始
  2. 筑水キャニコムの「男前刈清(おとこまえがりきよし)」がネーミング大賞・ビジネス部門の第1位に
  3. 井関農機が「ふるさとの食・にっぽんの食全国フェスティバル」に出展
  4. 太陽が、太陽光発電システムを導入
  5. 生研センターが巻き込まれ防止の技術開発
  6. ヤンマーミュージアムが完成し、開館
  7. 田中産業が都内に自社ビル
  8. JA全農が臨時総代会で25年度事業計画を了承
  9. 川辺農研産業の会長、川辺久男氏が死去
  10. 生研センターが創立50年を記念し50年史作成
  11. クボタ・クボタアグリサービス・宮城県農業高校の「鉄コ直播による被災農家の再生支援」が
    Make a CHANGE Day大賞
  12. 三菱農機が機「エコ・ラテ」をインターネット販売
  13. 3月8日に開催された第15回農業資材審議会農業機械化分科会の議事録が公開
  14. 農林水産省が平成23年度の農作業事故死亡事故の概要を発表

<新製品ニュース>

1.斎藤農機製作所が法面草刈機を新発売

草を低刈りする際にエンジンと刈刃部が進行方向に対してスイングする「スイング式刈刃機構」を採用したSGC―S510Dで、同機構により、刈刃部の後ろの空間が広くなるため、低刈り時でも草の排出がスムーズとなり、馬力ロスが少なく高密度の草地においても高能率の作業を実現する。また、硬い草や障害物に当たった場合に刃が逃げるフリー刃を採用、刃こぼれや馬力ロスを防いでいる。上下合わせて4枚ある刈刃は、長い草も細かくカットし拡散するため、刈り草はそのまま放置しておけばよく、集草の手間がかからない。刈刃は従来機比で約150%の広幅タイプとし、低刈りの時も長時間使用が可能。同社の従来機に比べ約1.3倍の能力を発揮する。

2.松山がニプロサーフロータリーを開発・新発売

北海道向けの50〜95馬力用の大型ロータリーで、ロータリーの爪には専用爪として開発した「E300G爪」を採用、耕うん抵抗を減らし、砕土埋め込み性を追求した。湿田高能率耕うん向けの4枚爪仕様の「サーフ4(フォー)」と、転作田での砕土・埋め込み性が高く高能率な6枚爪仕様の「サーフ6(シックス)」(型式末尾E)の2機種がある。「サーフ4」がTBM2400、同2600、同2800の3型式、「サーフ6」がTBM2200E、同2400Eの2型式。
 主な特徴は、

  1. 土付着防止機構で高能率作業を実現する。耕うん部カバーにフロートラバーを採用し、上下、前後、左右に動くため耕うん時、土の付着が少なくなり、馬力ロスをなくす。また耕うん爪の寿命も長くなる。付着した泥はフロートラバーを上からたたくことで落ちやすくなる。フロートラバーは石による衝撃を弱める。
  2. プロ農家の使用に耐える高い耐久性を有する。ヒッチパイプとフレームパイプ4箇所止めによるフレーム構造でサーフにかかるねじれ及び衝撃を軽減する。
  3. 均平板下部にステンレスを採用し、土と接する部分の付着を軽減する。またステンレス部は折り返しを入れることで耐久性を上げた。
  4. ―など。

3.筑水キャニコムが乗用草刈機“Hey MASAO(ヘイ マサオ)”6型式を発売

四輪駆動と二輪駆動があり、新たなハンドルリンク系の開発によりハンドル操作力を25%低減し、四輪駆動でも二輪駆動並みの低操作力を実現した。エンジンは18、22、25馬力で、刈幅975mm、刈刃駆動はシャフト駆動。
 ゴム厚を増し、独自のタイヤラグパターンを採用した草刈機専用タイヤを開発し、タイヤサイドの傷などによる耐パンク性を向上させ、前輪への草の巻き付きも低減した(18馬力車除く)。
 燃料タンクを車体前後中心に配置することで、燃料残量に関係なく前後の車重バランスを常に安定させた。斜面での前輪浮き上がり防止とともに、確実な路面グリップで安定走行する。特に、四輪駆動では前後輪の駆動力が確実に伝わり、走行性が高まった。

4.サタケが小型昇降機「美白米アッパー」発売

型式はBWE3A。自立式スタンドを装備しており、電源を接続するだけで簡単に使用できる、設置工事不要の白米・玄米用小型昇降機。同社の小型光選別機「ピカ選mini」と接続できる専用ホッパカバーを標準装備しており、「ピカ選mini」の精品昇降機としてジャストフィットする。ホッパは地上高295mmと低く抑えてあり、精米機や石抜機などさまざまな機器との接続も容易。昇降機下部カバーや精品排出口は工具不要で簡単に着脱でき、清掃も楽に行える。
 また、オプションとして、糠が付着しにくいステンレス製ホッパも用意されている。

5.IHIスターが小型ブロードキャスタ「MBCシリーズ」をモデルチェンジ

昨年7月に発売開始した中型ブロードキャスタと同様に、オートアジャストコントローラ付きのオートタイプを投入する。オートアジャストコントローラから肥料粒種、希望散布量(kg/10a)を設定。散布間隔(m)、トラクター走行速度は初期に設定済みで、変更も可能。レバーを「開始」側に倒すと、シャッター開度を計算して散布を行う。
 大きな特徴が3つのあり、

  1. オートアジャストコントローラ付きのオートタイプが登場。開度別散布量の表からシャッター開度を読み取る必要はない。
  2. オートタイプは、GPSナビライナーをプラスするとGPS車速連動+経路誘導機能付きの小型ブロードキャスタに早変わりする。
  3. スパウトタイプの耐久性、安全性をさらにアップ。駆動部にカバーを取り付けて安全性及びデザイン性を向上させ、駆動部ベアリングにグリスアップできるところを増やして、耐久性を向上させた。

6.川辺農研産業が掘取部のスライドするネギ掘取機の発売開始

型式は「N―30」。ネギ収穫の専用機として独自の掘上部構造により、ネギをやさしく浮き上がらせて収穫する。掘りあげ刃と、リフティングロッドのみが振動するため、トラクターへの振動がほとんど伝わらず、オペレーターは快適な作業が行える。また、ハンドル操作により掘取部のスライドが可能のため、ネギの畝にピッタリ合わせることができる。
 20〜40馬力級の小〜中型トラクターに適応。ワンタッチで掘取部が内側に反転格納できる回転ベース式。堅牢設計で、価格も廉価に設定されている。
 ネギを立姿勢のまま浮きあがらせるFタイプ(浮かせ掘り型)と、倒して並べるLタイプ(倒し掘り型)が用意されている。

7.田中産業が「スタンドバッグ保管袋・防鼠仕様」を開発

スタンドバッグは、籾の一時貯留もできる大量輸送袋。このスタンドバッグが、ポリプロピレンを原材料としていることから、折りたたんで倉庫などに保管する際、ネズミ被害に遭う場合もあり、防止策が求められていた。
 このため同社では「スタンドバッグを保管するだけでなく、それ以外にも、ネズミが齧ることを好むビニールやプラスチック資材も併せて保管できるような保管袋」というコンセプトでこの防鼠仕様の保管袋を開発・発売したもの。
 素材は塩化ビニールで、トウガラシ成分であるカプサイシンをカプセルにして布に練りこみ、ネズミが咬むと激しい刺激が走るよう工夫されている。スタンドバッグスターが5袋入るほか、ネズミ咬害から守りたい製品や作物の保管にも使える。

8.ササキコーポレーションがGPS車速連動・経路誘導「キャンバスキャスター」新発売

型式はJF500GKR/JF1000GKR。除染資材専用機として開発したもので、粉状、粒状のさまざまな形状の資材に対応、専用の特殊形状シュートヘッドを装備し4m幅のキャンバス内で均一に散布できることから、他の農業分野でも幅広く使用できる。GPS車速連動、経路誘導機能搭載により散布設定、散布作業を簡単かつ正確に行える。
 キャンバスとホッパを標準装備し肥料の飛散を抑えるほか、

  1. スライド格納方式キャンバスで移動が楽に。
  2. 特殊アジテータ装備で粉状の肥料に対応。
  3. グラスファイバ―製高耐久シュートを採用。
  4. 高精度シャッター開度356段階で車速の変化に対応。

―などの特徴を持っている。

9.タカキタが大型可変径芯巻きロールベーラを新発売

型式は「VC1600」。給餌量に応じてコントロールボックスでベール径を80〜160cmに簡単に設定できる。機体レイアウトの最適設計により、各駆動部のトルク配分を見直し、動力伝達の効率化を図ることによって、牧草の食い込みが良く、作業スピードの大幅アップを実現している。ダウンカット方式のカッティング装置を内蔵、ベルトタイプの芯巻き方式により、ベールの梱包密度は同社比で最大30%のアップが図られている。
 その他、主な特徴は、

  1. 油圧レバーでナイフホルダを上下するだけで、草詰まりが解消できるドロップフロアシステムを採用。
  2. 過負荷によるピックアップドラムの破損を未然に防止するセーフティクラッチを採用。
  3. 主要部のローラーチェンは自動給油ができ、手が届きにくい部分はグリスアップ部を集中させ、メンテナンスが簡単。

―など。

10.諸岡が暗渠排水用トレンチャーを発売開始

農業土木用トレンチャーを大幅に改良した「MT300」。総排気量1496cc(30.5馬力)のディーゼルエンジンを搭載、バケット方式で掘削幅200mm(標準)・掘削深さ1200mmまでの溝を連続し効率的に掘削する。また、掘削スピードが自在に変更できるため、土質に応じた作業が行える。さらに、排土コンベアによって、盛り土の落下を防止できる。
 掘削方式はこれまでにない、同社独自のバケット方式を採用。広く深い溝を正確に掘削できるなど、次のような特徴を有する。

  1. バケット、コンベアは土が付着しない特殊構造。
  2. 先端部(トレンチャー)の角度調整により、溝の傾斜を成型できる。
  3. 均平レーザー(オプション)を装着することにより、より精密な掘削作業が行える。

―など。

(文責:本会)

<業界ニュース>

1.山本製作所が太陽光発電事業を開始

東北電力と太陽光発電について合意し、地球貢献を目指して、太陽光発電事業を開始する。太陽光発電設備は同社敷地内に設置し、年間発電量は約50万kwh。一般住宅の約140戸分の年間消費電力を賄う。設備工事の着工は4月、7月完成予定。本格稼働は8月以降より行い、見学者を受け入れ、地域市民の環境教育にも貢献したいとしている。
 面積8500平方mの場所に、南北に等間隔10列、東西に最大60組の総枚数2120枚の太陽パネルを設置。積雪を十分考慮した設計で、発電状況を北側入口と受付に設置する2カ所のモニターで確認できる。二酸化炭素の排出量に換算すると、年間156tの削減効果が期待できる。

2.筑水キャニコムの「男前刈清(おとこまえがりきよし)」がネーミング大賞・ビジネス部門の第1位に

ネーミング大賞は、日刊工業新聞社が実施しているもので、同社の入賞は7年連続となる。
 表彰式で包行会長は「7年連続でこの場に来させていただきました。社員が7年連続で素晴らしい新商品を作ってくれたからこそ、7年連続で良いネーミングをつけられました。ものづくりあってのネーミングです。来年も『3輪駆動静香』でこの場に来たいと思っています」と挨拶した。

3.井関農機が「ふるさとの食・にっぽんの食全国フェスティバル」に出展

東京・代々木の代々木公園、NHK放送センターで開催されたイベントで、トラクター「T8140」(138馬力)、田植機PZV80」(8条植え)、コンバイン「HJ6120」(ジャパン6条刈)、電動ミニ耕うん機「エレ菜」などを出品した。同社が参加するのは今回で4回目。イベントのたびに行っている大型トラクターと記念撮影して、その場でオリジナルカレンダーとしてプレゼントする企画が好評を博し、今回も順番を待つ行列ができた。
 また、特設圃場を設営しての「エレ菜」での耕うん体験は、大人はもちろん幼児にも好評で、参加者は土の感触を楽しんでいた。

4.太陽が、太陽光発電システムを導入

昨年7月からスタートとなった国の「再生可能エネルギー買取制度」を利用して本社工場棟に同システムを導入する。太陽光パネルを本社工場棟の南側屋根に設置するもので、パネル設置面積は3600平方m。併せて排気熱を循環させるための排気ダクトを中央に設ける。パネルは(5+5+6枚)×3の配列で30列を並べ、総計1440枚。発電規模は約300kWとなり、年間発電量は約40万kWhとなる。これは本社事務所・営業所の年間消費電力の2倍強、一般住宅110戸分の年間消費電力に相当する。CO2の排出量に換算すると125t以上となる。

5.生研センターが巻き込まれ防止の技術開発

手作業で機械に作物を供給している時でも、作業者の手や腕の進入を検出できる要素技術。この技術は、手袋に付加した磁性体(鉄製のチェーン、磁石粉)を、磁気センサ(磁心コイル、MIセンサ)によって検出することで、作業者の手や腕を判別するもの。今後は、この技術を自脱コンバインの手こぎ作業部などに適用し、巻き込まれ事故を未然に防ぐ方策として、平成25年度からの新規課題(期間は3カ年を予定)で実用化を目指す。
 使用した磁気センサは2種類あり、磁心コイルの場合は、市販の耐切創手袋に貼り付けられた鉄チェーンを検出する。MIセンサは、微弱に帯磁させた磁石の粉を塗った試作手袋を検出する。
 自脱コンバインの手こぎ作業部を模擬した試験装置を試作してノイズの大きさを調査した結果、センサの取付位置の工夫や、金属部品の素材を非磁性体のステンレスに変更することなどでノイズの低減が可能となり、2種類のセンサともに試作装置の巻き込まれ部位を通過する手袋を検出可能な見通しを得た。

6.ヤンマーミュージアムが完成し、開館

ヤンマーが創業100周年記念事業の一環として、創業者山岡孫吉氏生誕の地・滋賀県長浜市に建設を進めていたもので、エンターテインメントと学習が融合した新しい形の企業ミュージアム。観光地として有名な長浜市の「黒壁」の一角にあり、JR長浜駅より徒歩10分、北陸自動車道長浜ICより車で10分という立地。敷地面積6000平方m、延べ床面積3000平方m、鉄骨造2階建て。
 玄関には創業者・山岡孫吉翁の座右の銘「美しき世界は感謝の心から」を刻んだ石碑が置かれ、エントランスにはドイツ・マン社の世界最古のディーゼルエンジンを展示。隣接する「山岡孫吉記念室」では、創業者の生涯とヤンマー100年の歩みを、ドイツ連邦共和国から贈られた大功労十字章など記念の品とともに紹介している。
 館内1階にはこのほか、CG映像で体感できる円形の「エンジンシアター」、農業機械化の夜明けから現在に至るヤンマーの技術の進化や社会との関わりを紹介する「農業ゾーン」、ゲーム感覚で最新の省エネシステムを学べる「エネルギーゾーン」などがある。
 2階には「海洋ゾーン」、ヤンマーの歴代の名機を実物展示し、精巧なカットモデルでエンジンの仕組みを学べる「エンジンギャラリー」、「ワークショップルーム」、「展望台」などを設けている。

7.田中産業が都内に自社ビル

東京都文京区本郷に自社ビルを購入した。鉄筋コンクリート造り地下1階付4階建て(大成建設施工)。敷地112平方m、延床面積397平方m。ビルのすぐ前を本郷通りが走り、交通もJR線御茶ノ水駅徒歩5分、地下鉄丸の内線御茶ノ水駅徒歩6分、同大江戸線本郷三丁目駅徒歩6分、都営三田線水道橋駅徒歩7分と便利な地にある。田中社長は、「田中の頭文字をとって『TNK21ビル』と名づけた。田中産業が21世紀に大きくはばたく場としたいという願いを込めました」と語っている。

8.JA全農が臨時総代会で25年度事業計画を了承

 25年度の農業機械取扱計画は1287億5400万円とした。また、25〜27年度の3か年計画を了承。3か年計画では、

  1. 元気な産地づくりと地域のくらしへの貢献。
  2. 国産農畜産物の販売力強化。
  3. 海外事業の積極展開。

―を3大重点事業施策と位置付け推進する。
 1.では、県ごとに実需者ニーズをふまえた地域生産振興策、生産支援対策を定める。具体的には、モデル圃場を活用した生産提案、新規就農支援、労働力不足の問題に応じたJAの農作業受託事業への支援など。また、農業経営の大規模化や農業従事者の高齢化など、生産現場の変化とニーズに対応し、低コスト生産技術の開発・普及、広域化など事業方式等の合理化によるコスト低減、軽労化に資する資材開発などを進める。

9.川辺農研産業の会長、川辺久男氏が死去

トレンチャー農法の生みの親である川辺久男氏は、かねてより病気療養中、3月7日逝去した。享年85。密葬は10日、近親者のみで、しめやかに執り行われた。喪主は妻の川辺昌江氏。4月16日、お別れの会(社葬)を川崎市生田の「春秋苑」で行う。
 故人は農林省農機具部勤務などを経て昭和34年に現会社の前身、川辺農業機械研究所を設立。水田向け乗用代かき機を皮切りに、数多く農業機械を開発した。その中でも、ゴボウ・長イモの栽培・収穫作業を飛躍的に向上させた農用トレンチャーの開発は、画期的なものとして極めて高い評価を受け、日本独自の“トレンチャー農法”を確立させた。

10.生研センターが創立50年を記念し50年史作成

昨年10月に農業機械化研究所として設立されてから50年を迎えた生研センター(農業・食品産業技術総合研究機構生物系特定産業技術研究支援センター)が、50年を記念して「生研センター50年史―農業機械化促進業務と研究資金業務―」を発刊した。
 A4判504ページの中に、第1編沿革、第2編農業機械化促進業務の経過と実績、第3編民間研究促進業務の経過と実績、第4編研究開発業務の経過と実績、第5編基礎的研究業務の経過と実績、第6編回想と随想、および第7編として資料を250ページにわたって掲載している。

11.クボタ・クボタアグリサービス・宮城県農業高校の「鉄コ直播による被災農家の再生支援」がMake a CHANGE Day大賞

Make a CHANGE Dayは、NPO法人「愛・地球博ボランティアセンターMake a CHANGE Day実行委員会」が運営するアワードで、1年に1日「人の気持ち」に変化を起こし、自らの参画で「社会」に変化を起こす取り組みを行い、ボランティアや市民活動を広げることを狙いとしている。
 平成24年4月から始まった鉄コーティング直播の特別授業、播種、収穫までの取組みを通して地元の農業復興に寄与したことが評価され、今回の受賞となった。

12.三菱農機が機「エコ・ラテ」をインターネット販売

楽天市場に店舗名「三菱アグリショップ」を開設し、ガスミニ耕うん機「エコ・ラテ」をインターネット販売する。
 同社では、狙いについて「より多くの家庭菜園ユーザーに向け、販売促進を図るため、新たな販売チャネルを構築する」としている。ただし、東日本三菱農機販売と西日本三菱農機販売、三菱農機全国販売店会の協力を得て、ネット購入者宅へ担当者が訪問しエコ・ラテを届け、そこで納入指導、取扱い安全指導を行う「フェイス・ツー・フェイス」の対面販売を厳守する。

13.3月8日に開催された第15回農業資材審議会農業機械化分科会の議事録が公開

「高性能農業機械等の試験研究、実用化の促進及び導入に関する基本方針の見直しについて」が諮問事項として検討された。高性能農業機械等の導入利用に関する事項における指定機種の見直し案などが検討された他、植物工場の推進、農作業安全対策などが取り上げられた。

14.農林水産省が平成23年度の農作業事故死亡事故の概要を発表

農林水産省は、平成23年1年間の農作業死亡事故の概要を公表した。これによると死亡事故件数は366件で、対前年32件の減少を記録した。これは、平成2年以降で最少でした。まだまだ少なくはありませんが、少しでも死亡事故が減少したのは喜ばしいことです。 これについて農水省の担当官は、「平成23年は、農作業死亡事故件数の減少に向けて、行政、JA、農機メーカーなどの関係機関が一体となって行っている農作業安全確認運動が本格化した年です。この年から、関係機関の皆さんにお願いしてカエルステッカーを配布いただいたり、戸別訪問による注意喚起を行っていただいたりと、様々な運動を始めていただきました。平成2年以降で最少の件数は、この取組みの成果が出た結果ではないかと考えております。」としている。

(文責:本会)