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農業機械関連ニュース

平成24年12月10日発行

<新製品ニュース>

1.サタケがピカ選mini(ミニ)を発売、業務用5インチ籾摺機「ネオライスマスター」をマイナーチェンジ

小型光選別機ピカ選シリーズの小流量対応ニューモデルで、シリーズの拡充を図ったもの。玄米で毎時0〜720kg、白米で0〜800kgの処理能力を有し、2.5〜3インチクラスの籾摺玄米調製ラインや7馬力クラスの業務用精米機ラインの白米選別に対応する。主な特徴は、

  1. クラス初のフルカラーCCDカメラを搭載。モノクロカメラでは困難な微妙な色合いの差を判別する高精度な選別が可能。
  2. 小流量対応。
  3. 張込ホッパ、張込昇降機、集塵装置が本体に組み込まれた一体型構造のため面倒な付帯工事が不要。
  4. 本体内に低振動、低騒音型コンプレッサ内蔵。

―など。
 籾摺機のニューモデルは、業務用5インチ籾摺機「ネオライスマスター」に「モーター停止機能付き自動循環排出切換装置」と「機外排出機能付き異物除去装置」の2つの新機能を追加し作業における利便性の向上を実現したもの。

2.やまびこが2013年度代理店会議を開き、新製品を発表

共立と新ダイワ工業を吸収合併して3年が経過し、着実な飛躍を続けるグループの会議が、全国6地区で開かれ、永尾社長は来年度が最終年となる中期経営計画に対し「数多くの新製品を投入し、目標の売上げを達成する」と方針を表明。新製品として、排出ガス規制に適合したエコエンジンを搭載した刈払機など多数を発表した。
 新製品のうち刈払機の、共立「SRE2220シリーズ」と新ダイワ「RA2121シリーズ」の主な特徴は、排気量21立方cm。国内第2次排出ガス自主規制適合のエコエンジンを搭載。従来モデルの優れた燃費性能と環境性能は維持しながら、さらなる低振動化を実現。やまびこ最軽量モデル。
 共立「SRE2420シリーズ」と新ダイワ「RA1023シリーズ」の特徴は、排気量23立方cm。エキゾーストマフラーやクラッチなどエンジン構成各部品を始め、操作桿までトータル質量の軽量化を追求。エンジン出力および耐久性を落とすことなく、従来の同排気量、同ハンドルモデルに比べ、大幅な軽量化を実現。山林下刈り作業からパワーを要するナイロンカッター作業まで、ゆとりのエンジンパワーを誇る。

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3.タカキタがパワープッシュマニア・PDシリーズ3型式を新発売

創業100周年記念モデルの第7弾で、超低床広幅ロングボディを採用し、堆肥の積み込みが楽。縦型ビータを装備し、幅6〜13mの広幅・細粒・均一散布ができる。またビータで堆肥圧を感知しコンベアの速度を自動的に制御する「オートマチック機構」や、堆肥散布開始までがスピーディーになる「オートクイックスタート」などの新機構を搭載している。
 主な特徴は、

  1. オートマチック機構を搭載。ビータで堆肥圧を感知し、コンベアの速度を自動的に制御。またビータの回転が停止しても、堆肥圧により自動的にスライドフロアが停止するため、ビータの破損を防止する。
  2. 散布ミッションをビータ上部に配置したことで、地上高を確保。畑の畦超えや凸凹等でも擦りにくくなった。
  3. オートクイックスタートを採用。散布開始までの堆肥送りを全速で行い、その後指定速度に自動変速。そのため堆肥散布開始までがスピーディ。

―など。

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4.クボタが平成25年発売の新製品として中型トラクター、小型パワクロ、ミニ耕うん機、耕うん機、低価格コンバイン、コイン精米機、法面草刈機など9機種18型式を発表

中型トラクターは走行時も作業時もオートマチック車感覚で操作できる「ゼロキングウェル」の30馬力帯5型式。デュアルドライブトランスミッションにより高い伝達効率とスムーズな無段変速を実現しており、変速ショックレスで疲れず高精度な作業が行える。クラッチ操作なしで、ブレーキを踏むだけで走行停止が可能。本格サスペンションシートで疲れない。省エネ運転サポート機能の「eガイド」付き。
 ブルスターエクストラシリーズのSGパワクロ仕様は、乗り心地がより快適になり、振動・騒音を低減。クローラ部の転輪・遊輪を従来の片持ち構造から両持ち構造に進化させ、最適な走行バランスを実現。これにより湿田走破性と耐久性が向上した。
 コンバインはダイナライトシリーズに4条刈スペシャル機「ER438DX」を追加。中規模個人農家の安価志向に応えた。余裕の38馬力、電子ガバナ搭載エンジンで、負荷のかかるボリュームの多い作物も、湿田や倒伏の悪条件でも余裕の刈取作業を実現する。大径ロングこぎ胴とワイド揺動板で高い脱こく性能を有し、1050Lの大容量グレンタンクとマルチアンローダにリモコン標準装備で排出が楽に行える。
 ミニ耕うん機のミディStyle(ミディスタイル)は、ニューミディをモデルチェンジした、初心者や女性でも扱いやすい車軸作業機。最大出力を2.7馬力にアッさせ、「しっかり耕うん」をさらに進化させた。ミニ耕うん機の陽菜Style(はるなすたいる)US仕様は、爪軸入れ替えなしで耕うん・畝立てができるU仕様(ロータリーカバー開閉仕様)を追加したもので、正逆両用爪を新採用。サイドカバーを角度調節することでいろいろな大きさの畝が立てられる。
 クリーン精米屋はデザインを一新し、建屋外観にはアルミ型材を使用。新デザインの看板を高い位置に掲げ集客効果を高めた。精米効率を向上、各部の動力モーターの消費電力を低減するとともに、看板と室内照明をLED化。契約電力を7kWから6kWへとすることでで月約1000円の電力節約が可能。

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<業界ニュース>

1.オーレックが「三菱メイキガソリンエンジン」納入累計30万台で式典

「三菱メイキエンジン」とオーレックとの本格的な取引は、昭和53年にさかのぼり、名機と呼ばれた「G―3型エンジン」をオーレックの管理機に搭載したことから始まる。以来、30年以上の永きにわたり、両社の良好な関係が継続され、偉業達成となった。式典では、三菱重工エンジンシステムから記念品の贈呈があり、オーレックの今村社長がお礼の挨拶を行った。

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2.平成24年度「民間部門農林水産研究開発功績者表彰」でディスク式中耕培土機などが表彰

農林水産省と農林水産・食品産業技術振興協会が実施する平成24年度「民間部門農林水産研究開発功績者表彰」で農林水産技術会議会長賞を「ディスク式中耕培土機の開発と普及」で、長屋克成氏(小橋工業)、遠藤準氏(同)、永井隆氏(井関農機)、永井真人氏(同)、鋤柄忠良氏(鋤柄農機)が受賞した。
 また、「傾斜地作業の労力軽減に貢献する狭幅作業道造成機の開発」で、豊田和範氏(マメトラ四国機器)、岩上久仁男氏(同)が農林水産・食品産業技術振興協会会長賞を受賞した。

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3.井関農機の中間決算は増収増益に

発表された平成25年3月期第2四半期(24年4月1日〜同9月30日)の連結業績によると、売上高は804億3500万円(前期比111.1%)、営業利益41億100万円(同155.6%)、経常利益38億2300万円(同156.9%)、四半期純利益30億3400万円(同167.8%)で、大幅な増収増益を達成した。通期(24年4月1日〜25年3月31日)の連結業績予想は、売上高1530億円(同105.3%)、当期純利益32億円(同117.3%)。国内の農業関連事業については、戸別所得補償制度の定着や米価の回復による農家所得の改善、東日本大震災の復興需要などを背景に売上高が増加したとし、海外においては、中国市場における補助金政策の発表遅れによる販売の遅れを第2四半期連結累計期間で前年同期並みまで回復した一方で、欧州市場での景気後退による受注が減少したことにより、海外全体の売上高は減少したとしている。

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4.日農工の地方大会で25年度見通しを発表

宮崎市の宮崎観光ホテルで開かれた地方大会(臨時総会、第121回理事会)で、平成24年および25年の国内機種別出荷・輸出見通し、部会長報告を了承した。それによると、平成24年予測値で前年を上回るのは10機種、25年予測値では8機種で、23年実績に比べ、大幅に上向く見通しとなった。また、新たな専務理事に田村敏彦氏(元経済産業省中国経済産業局産業部長)が選任された。
 部会長報告における機種別出荷見通しでは、24年の予測値ではトラクター、田植機、コンバインがいずれも前年比103%と好調に推移する見通しが示された。また、管理機101%、作業機105%、籾摺機109%、米選機106%、乾燥機110%、カッター104%、車両103%など前年を大きく上回る機種もあり、24年市場の回復傾向がみられた。25年予測では、トラクター、コンバインは100%で横ばい、田植機101%と見込んだ。このほか管理機102%、防除機103%、作業機102%などが好調に推移する見通しとなっている。

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5.クボタの中間決算は増収増益を達成

平成25年3月期第2四半期の連結決算(米国会計基準)では、売上高は5465億円となり、前期比648億円(13.4%)増加。営業利益は536億円で、同44億円(8.9%)増加となった。主力の機械部門は売上高4195億円で、578億円(16.0%)の増加。国内が11.1%増、海外が18.5%増で、構成比は76.8%となった。通期の業績予想は売上高1兆1500億円、営業利益1050億円としている。
 機械部門の売上高は、前期比578億円(16.0%)増の4195億円。うち国内は11.1%増の1352億円。農業機械は東北地域が前年の反動により大幅増となったことに加え、他地域も堅調に推移したため増加となった。建設機械は震災復興需要、エンジンは電力不足対応需要などにより大幅な増収となったとしている。

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6.井関農機がファーマーズ&キッズフェスタ2012に出展

東京・日比谷公園で開かれた第3回ファーマーズ&キッズフェスタ2012に、キッズミニ農園や農機体験コーナーを設営、参加した。トラクターTJV85、ハーフクローラのAT500C、TH250、同235、コンバイン・ジャパンHJ6120、乗用田植機PQZ43、電動ミニ耕うん機「エレ菜」(KDC20)、「あすな(アグリップブランド)」(VAB235)、コンパクト型コイン精米機「CPM3」を出品。過去2回好評だった、トラクターTJV85の前に記念撮影コーナーを設けて来年のカレンダーに記念写真を刷り込んでプレゼントする企画を今回も実施した。

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7.中央農研センターがIT利用で検討会議

中央農業総合研究センター本館大会議室で、平成24年度・関東東海北陸農業試験研究推進会議、作業技術部会(細川寿部会長)、関東東海・水田作畑作部会(渡邊好昭部会長)合同研究会を開き、「農業生産におけるIT利用技術の現状と展開方向」をテーマに検討した。
 話題提供は、「圃場生産管理支援システム」(中央農研情報利用研究領域・吉田智一氏)、「測位衛星が農業にもたらす可能性」(ニコン・トリンブル・熊野憲太郎氏)、「難防除外来雑草対策のためのGIS利用」(中央農研生産体系研究領域・黒川俊二氏)、「作物モデルによる気候変動対策支援」(中央農研情報利用研究領域・中川博視氏)の4つ。
 吉田氏は、GISの導入事例として、八幡営農組合(兵庫県加古川市)と夢ファーム(岡山県岡山市)を紹介した。また、市販の圃場生産管理支援システムを比較検討した。熊野氏は、GPSガイダンスのトラクターや田植機など農業機械への適用事例とともに、農家の声を紹介。中川氏は、水稲の高温障害を低減する支援システムとして「全国版農業気象メッシュデータシステム」を開発し、供用を開始したことを明らかにした。

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8.松山記念館で「松山原造翁と三吉米熊」の文化講演会

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