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農業機械関連ニュース

平成22年12月10日発行

  1. ササキコーポレーションがハローなど3機種で「110周年記念モデル」発表
  2. 日農工地方大会での23年の予想は5機種で増加見通し
  3. 新農機と生研センターがドリフト低減スピードスプレヤー公開
  4. サタケ代表の佐竹利子氏が藍綬褒章を受章
  5. タカキタが新型スノーブロワを発売
  6. 山本製作所が汎用遠赤乾燥機8型式とアグリストッカ3型式を発表
  7. ホンダ・ツインリンクもてぎの「ハローウッズ」が10周年
  8. タイショーが発芽器の新シリーズを発表
  9. 鋤柄農機が大豆用のシンプル成形機を発売
  10. 陸内協が来年1月1日から、19kw以下のガソリン機関で排ガスの2次自主規制実施
  11. 共栄社が創立100周年で記念式典
  12. オーレックがミニ除雪機を発売

1.ササキコーポレーションがハローなど3機種で「110周年記念モデル」発表

来年の創業110周年の佳節を記念し、リバース畦塗機「カドヌール」、マックスハロー、ブロードキャスタで110周年記念モデルを発表した。11月1日から来年3月末まで、キャンペーンも展開する。
 リバースあぜぬり機「カドヌール」の記念モデルは、「あぜ高さ電動機構」を装備したKV—DTXタイプで、トラクターに乗ったまま、無線リモコンで反転操作はもちろん、あぜ高さ調整を行うことができる。マックスハローの記念モデルには、夕暮れ時でも後方から作業機を確認できる「安全ランプ」を装備し、移動時の安全性を高めた。ブロードキャスタの記念モデルは、フリッカーCFシリーズ、スピンナーCSシリーズ、有機化成混合散布CMシリーズの200L/300L手動タイプそれぞれに、「セーフティーレバー」を採用し、トラクターのキャビンにシャッター開閉レバーが当たっても逃げる設計となり、キャビンの破損防止と安全性を向上した。

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2.日農工地方大会での23年の予想は5機種で増加見通し

広島市で開催した地方大会で、各部会長が報告したところによると、22年については、出荷予測値で、前年に比べ増加がトラクター、田植機、防除機、刈払機、籾すり機、精米機、コイン精米機、カッター、運搬車両の9機種、減少が5機種、横ばいが2機種、輸出は2ケタ増の予測となった。また、23年は増加がトラクター、管理機、防除機、刈払機、運搬車両の5機種で、減少が7機種、横ばいが4機種、輸出は増加の予測となった。

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3.新農機と生研センターがドリフト低減スピードスプレヤー公開

埼玉県農林総合研究センター園芸研究所で、平成22年度果樹用ドリフト低減型防除機に関する現地検討会を開き、立木用および棚用の2機種のドリフト低減型スピードスプレヤー(SS)を公開した。両機とも緊プロ事業で開発しているもので、丸山製作所、ヤマホ工業が参画している。来年度に市販化の予定。
 立木用は、矮化りんご園を対象に、遮風板回動装置と、噴霧粒形が通常の3〜4倍大きいドリフト低減ノズルを装備した。空気非混入型のノズルを斜め10度後方に、空気混入型ノズルを真横に噴霧することで、ドリフト低減と付着精度を高めた。棚用は、なし園を対象に、ノズル管を棚面に近づけて散布することで、風量を現行の35〜60%に落とすことができ、ドリフトと騒音を大幅に低減した。

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4.サタケ代表の佐竹利子氏が藍綬褒章を受章

今年の秋の褒章で、経済産業省関係で受章した。サタケでは昭和19年に初代で利子氏の祖父に当たる佐竹利市氏が農機具業界としては初めてとなる藍綬褒章を受章、さらに昭和25年には、父である2代社長・佐竹利彦氏が全産業界で戦後初となる藍綬褒章を受章しており、3代にわたっての栄誉となった。今回の受章に当たり佐竹利子氏は「このたびの藍綬褒章受章、誠に有難く身に余る光栄と大変嬉しく存じております。この受章は私個人が頂戴したというよりも、むしろ歴代の経営者、そして社員と共にいただいたものと考えております。今後とも微力ながら日本はもとより世界の食文化ならびに地域社会の発展に努力してまいりたい」と喜びを語った。

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5.タカキタが新型スノーブロワを発売

トラクター用スノーブロワの中・大型機をモデルチェンジしたもので、従来の4枚羽根ブロワから5枚羽根に改良、処理能力を一段とアップ。雪のかき込み能力を大幅に向上させ、作業能率を上げるとともに、投雪時の雪のまとまり性も良くなり、作業精度を高めた。このほか主な特徴は、

  1. 軸受ガードの突出をなくすことにより、ビニールハウス等の破損を防止、壁際がすっきりして安心作業が行える。
  2. オーガ部のシェアボルトの位置は、交換しやすい機体の前側に設置することでオーガの強度を上げている。
  3. ダブルデフレクタを標準装備。投雪方向や距離は手元でコントロールできる。
—など。

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6.山本製作所が汎用遠赤乾燥機8型式とアグリストッカ3型式を発表

汎用遠赤外線乾燥機は、籾・大豆・ソバ・麦などに対応した「マルチウィン」HD—AMシリーズ5型式(30、35、40、45、50石)と同—DMシリーズ3型式(60、70、80石)。低温貯蔵庫「アグリストッカ」はAGR—LSシリーズ3型式(24、30、36袋)。汎用遠赤乾燥機「マルチウィン」は、いずれの型式も、次世代遠赤乾燥機として好評を博しているハイパー乾燥機「ウィンディ」の高性能を共有。また、今回、汎用乾燥機として業界初のハイパー汎用単粒水分計を搭載。水分のバラツキをわかりやすく表示する。組替えいらずで、1台で4種の水分が測定できる。さらに、湿度センサーの採用により、湿度条件にかかわりなく、安定した品質の高い乾燥を実現。加えて、インバータ制御により大豆損傷を防止している。
 アグリストッカはドアが左右にスライドするダブルスライド方式により省スペースで使用可能。加えて、今回、高機能をそのままに、価格を大幅に値下げした。

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7.ホンダ・ツインリンクもてぎの「ハローウッズ」が10周年

10周年を記念して現地取材会と記念シンポジウムが開催された。ツインリンクもてぎは640haの敷地面積に、サーキットを中心に周囲に広大な里山を持つ。オープンした当初は、サーキットを取り囲む里山は放置されたままだったことから再生に挑み、2000年7月、42haの「遊びと学びの場」ハローウッズがオープンした。施設内は、ウッドチップを敷いた総延長約4kmの遊歩道が整備され、水生昆虫を観察できる「ミズスマシの沢」、希少種のハッチョウトンボを保護しながら稲作を行っている「ハッチョウトンボの棚田」、森の土壌菌を利用した循環型の「森のトイレ」などがある。また、ハローウッズではインバーター発電機、刈払機、芝刈機などのホンダの汎用製品を使用。特に運搬機の「力丸」が傾斜地での運搬になくてはならないものとして活躍している。

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8.タイショーが発芽器の新シリーズを発表

スチーム発芽器の新シリーズ「INXシリーズ」8型式(積み重ね苗箱数128〜1056箱用)とフォークリフト発芽器の新シリーズ「FNXシリーズ」3型式(同500〜1000箱用)。いずれの型式も設定温度・器内温度をデジタル表示で自動管理する新型コントローラを採用。また、ヒーターはワイドで大容量、しかも錆に強いステンレス製30L水槽を採用、発芽にやさしく理想的な加温・加湿環境を作り出す。FNXシリーズは、大規模農家、育苗センターなど大量に苗を仕立てるプロ向けとして、フォークリフトで簡便に出し入れできる構造となっている。

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9.鋤柄農機が大豆用のシンプル成形機を発売

シンプル成形機 大豆仕様STS—430は、ロータリ耕うん装置に装着して畦間隔70〜85cmで、高さ15cm位の低い畦を砕土成形することにより畦間に排水溝ができるので、播種後の過湿を防ぎ、発芽を良好にする。別売りの播種機取付キットを取り付け、施肥播種機を装着すれば、同時に施肥播種することができる。主な特徴は、

  1. 畦間に排水溝を掘ることによって湿害を防ぐことができる。
  2. 成形機を平行リンクで支持しロータリーの耕深オートに追従するので、土押しが少なく、軽快に作業ができる。
  3. 成形機の取付姿勢の調節はネジ方式のため楽にできる。
—など。

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10.陸内協が来年1月1日から、19kw以下のガソリン機関で排ガスの2次自主規制実施

2次自主規制は、会員各社が日本国内で使用を目的に販売する、緊急・非常用やレース用などを除く出力19kW未満の小形汎用ガソリンエンジンを対象としたもので、既定の累積運転期間内は規制値をクリアしなければならない「インユース規制」の採用とともに、規制値も現行値に比べクラス毎に2分の1から6分の1のレベルにするなど強化している。この、自主規制の市場での認知度をより高めるために「自主規制適合マーク」を盛り込んだリーフレットを作成し、普及・啓蒙活動にも力を注いでいく。規制値は、将来の世界相互認証を視野に入れ、先行している米国のEPA(環境保護庁)の基準に合わせて設定されている。

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11.共栄社が創立100周年で記念式典

愛知県豊橋市のホテルアソシア豊橋において、地元関係者、取引先など170名余りを招き、「創業100周年記念講演会並びに記念祝賀会」を開催した。同社は、1910年(明治43年)に初代・林總吉氏が養蚕具「二角式製簇器」の製造販売でスタート。現在は緑地地管理機械の総合メーカーとして、グローバルな展開を進めている。「創業100周年記念講演会並びに記念祝賀会」では、第29代航空幕僚長・田母神俊雄氏による「誇りある日本をつくるために」と題した記念講演の後、記念祝賀会が開始され、挨拶に立った林社長はお礼の言葉を述べた後、同社の経歴を説明。「ゴルフ場をはじめ、緑地関連分野は厳しい状況にあるが、価格競争が激化する中での製品づくりと国内マーケットを補う市場の開拓の2点を重点施策として、緑地管理機械メーカーとしてオンリーワン企業を目指していく。旧に倍してご支援をお願い申し上げる」と語った。続いて、100周年を記念して、豊川市の山脇実市長へ1000万円相当の草刈機30台分の目録が林社長より贈呈された。

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12.オーレックがミニ除雪機を発売

歩行型ゴムクローラー走行式のスノーグレーダーSG800Aで、800mm幅で雪を押して排雪する。「除雪機では大きすぎるが、スコップ除雪は大変」というユーザーに好評を得ている。女性から年配の方まで楽に使えるように、前進2段、後進1段のギアを装備しており、作業高さは300mmとなっている。

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