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農業機械関連ニュース

平成22年4月10日発行

  1. 山本製作所が「ゼロエミッション」を達成
  2. ヤンマーがバッテリーミニ耕うん機を発売
  3. エム・エス・ケー農業機械が第35回MFM大展示会を開催
  4. 有光工業のカルーラ装置付き自走式ラジコン動噴に新型
  5. 三菱農機が三菱ダイヤモンドフェア
  6. タカキタが「コンポキャスタ」の新型
  7. サタケ・増川常務執行役員・調製機事業本部長が事業方針発表
  8. 井関農機が全自動接ぎ木ロボットを発表
  9. 筑水キャニコムがネーミング大賞で2位に
  10. オーレックが新型ウイングモアー
  11. クボタに新キャラクター誕生
  12. IHIシバウラが製品紹介&交流会開催
  13. 全農が臨時総代会で新3ヵ年計画を決定
  14. 2011〜13年からディーゼル排ガスの規制を強化
  15. リターン畦塗機「LZRシリーズ」など、松山が発売
  16. IHIスターが新型ディスクモーア

1.山本製作所が「ゼロエミッション」を達成

「農業を大切にすることは、地球を大切にすること」という思いで、2000年12月に環境マネジメントの国際基準ISO14001を取得し、廃棄物の削減やリサイクル率の向上を目指した活動を継続。事務部門も含め、廃棄物を約30種類以上に分類、昨年1年間の活動で99%以上の廃棄物のリサイクルを行った。同社では、「今後も環境保全に対する社員の意識を高めながら、取り組みを続けていきたい」と話し、ゼロエミッションを継続し、安全・安心な米づくりを担う農家をはじめ、多くの顧客に喜ばれる製品を提供していくとしている。

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2.ヤンマーがバッテリーミニ耕うん機を発売

家庭菜園を楽しんでもらえるよう開発したもの。家庭用100V電源で充電できて手軽に使える。主な特徴は、

  1. 低騒音でCO2ゼロ=バッテリー&モーター駆動で排ガスを出さず、作業中の騒音レベルも62デシベルと大変静か。
  2. 燃料やコードのいらないバッテリ式=バッテリのため燃料やオイル交換は不要で、給油や補充の油で汚れることもない。満充電で最大約30分の作業ができる。
  3. モーターinローター方式で安定耕うん=耕うんローターの中にモーターを内蔵した低重心設計で、安定した耕うん作業ができる。
―など。

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3.エム・エス・ケー農業機械が第35回MFM大展示会を開催

2年振りに同社の東日本支社(埼玉県上尾市)で開催した。ニューモデルとなるトラクター「MF5460-4CD4(4気筒、115馬力)」やMF3635/5455/6465など、FENDT415/820/933などを展示、人気を集めた。「MF5400シリーズ」は、全機種Tier3エンジンを搭載した。また、ジャイロテッダ、ロールベーラー、ディスクモアなどのほか、クーンの「バーチカルミキサー」、クラースのコンパクトクラスの小麦収穫機「アベロ(AVERO)コンバイン」やバーダースタッドの総合播種機「ラピッド」などを推進した。

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4.有光工業のカルーラ装置付き自走式ラジコン動噴に新型

新たにホース径10mmの仕様も追加した。カルーラ装置によりホース内の水を抜くことができるため、ホースを引っ張る力は従来の約6割(同社比)で済む。ホースを送り出す前にリモコンで「水抜き」ボタンを押すと、ホース内の水がノズル先端から抜けて、ホース内が空になる。追加発売するのは、畑作農家に適したホース径10mm×130mに対応したATC647-KARで、毎分吸水量30L、6.3馬力。

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5.三菱農機が三菱ダイヤモンドフェア

3月末までに東西4ヵ所で開催した。今年は、三菱農機が誕生して30周年となることから、現在全国でキャンペーンを展開しており、同フェアはその核となるイベント。関東甲信越支社(埼玉県鷲宮町)で開かれた同フェアでは、30周年記念限定モデル機の乗用田植機「LV4E」「LV4D」、トラクター「GS200D」(スペシャルフード装備車)、トラクターXBM仕様「GO260/280/300/320/340/」、トラクターデラックスキャビン仕様「GO300/320/340(H)/」などを展示。家庭用カセットガスボンベを燃料とするガスミニ耕うん機「エコ・ラテEL20A」とフロント耕うんの「ELF20」などもアピールした。

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6.タカキタが「コンポキャスタ」の新型

汎用肥料散布機「コンポキャスタ」の新型は「CC3520D」。トラクターのPTO回転速度に連動して、散布口のシャッター開閉が自動の「PTO連動モード」を新たに採用した。これにより肥料のムダな散布を減らすとともに、シャッター開閉操作の煩わしさをなくした。その他の主な特徴は、

  1. 攪拌アジテータは低速回転(約50回転/分)で肥料の粉砕を抑制する。
  2. 散布量調整は、デジタル表示のコントローラで散布口シャッターの開閉を手元で簡単操作。
  3. 散布物の水分、粒径などの違いで起こる散布の偏りをレバー操作で簡単に調整でき、有機質、化成肥料の全面散布が可能。

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7.サタケ・増川常務執行役員・調製機事業本部長が事業方針発表

東京本社で会見し、平成21年度の調製機事業概況を説明するとともに22年度の事業基本方針を明らかにした。それによると、小型色彩選別機「ピカ選」をこれまでに約500台出荷。また、22年度は、「ピカ選」の一層の積極的販売活動を全国的に展開し、今年秋までに新たに1000台の販売を目指す。山本製作所との共同キャンペーンである「にこニコキャンペーン」、乾燥機2年間無償点検の継続実施、得意先へのサタケ商品知識向上を目指し商品研修強化にも力を注いでいく、とした。

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8.井関農機が全自動接ぎ木ロボットを発表

5月8日から全自動接ぎ木ロボット「GRF800-U」と、半自動接ぎ木ロボット「GR803-U」を発売すると発表した。今回の新製品は半自動接ぎ木ロボット「GR800-B」(愛称「つぎ苗小町」)の後継機で、愛称は「GRAFTING ROBO(グラフティングロボ)」。次世代型農業機械等緊急開発事業により、生研センターと井関農機が共同で開発し、新農機㈱の実用化促進事業を経て商品化した。全自動により3倍の作業能率(省力化)を実現。1人で1時間に800本(従来機半自動「GR800-B」は3人で1時間に800本)の接ぎ木苗を生産できる。無人で苗の切り出しや方向・高さ揃え、片葉切断などを行い、苗トレイを載せるだけで自動で作業する。また、半自動の「GR803-U」は、処理能力を毎時900本に向上した。

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9.筑水キャニコムがネーミング大賞で2位に

乗用型クローラ運搬車「北国の春・・・ぉ/みなみの春・・・ぉ」が、日刊工業新聞主催の第20回読者が選ぶネーミング大賞のビジネス部門で第2位に選ばれた。同社はこれで4年連続での受賞となり、4年連続受賞の企業は初めて。北国の春・・・ぉ(BK60)、みなみの春・・・ぉ(BK61)は最大作業能力500kg。BK60の荷台は東北で求められるサイズ、BK61は椎茸原木サイズに合わせた九州地方向きとなっている。新開発のスウィング転輪機構「天城越え」により、クローラで畝をまたぐ時や、段差乗り越えの時のショックを減らし、なめらかな段差走行を実現している。

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10.オーレックが新型ウイングモアー

6.1馬力のWM626で、機体の前後バランスを改良し、ハンドル荷重は同社従来機と比べて2分の1以下とした。畦の上面と側面の草を同時に刈る自走2面あぜ草刈機で、法面ローターの角度は、畦形状に合わせて0〜60度にワンタッチで変えられる。上面側面とも310mmの同時刈りができる。刈高調整は10、30、50、70mmの4段階に調整可能。

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11.クボタに新キャラクター誕生

「元氣村の仲間たち」で、農業機械と農家の家族をマペット人形に仕立てた。架空の「元氣村」を舞台に、トラクターの「オレンジ」、田植機の「ウエール」、コンバインの「カール」が村の人々と協力しながら農業を元気にしていくストーリーとなっている。テレビCMでは、農業を営む若者「元氣」君と妹の「ひまわり」ちゃんが「オレンジ」「ウエール」と一緒に春の農作業を楽しく元気よく応援する。

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12.IHIシバウラが製品紹介&交流会開催

新製品の「歩行式グリーンモア G-EXE」と「乗用グリーンモア MG70G」を中心に各種製品の紹介や実演が行われた。「G-EXE」の主な特徴は

  1. クラス業界最軽量の78kgを実現(22インチ、STD、9枚刃仕様)。
  2. 業界最小の軸間ピッチ178mmで、アンジュレーションに優れた追従性。
  3. 新作ミッションの開発で、車速2段階切替とブレーキ内蔵方式を実現。
 ―など。
 「MG70G」は、
  1. メンテナンスが容易なリール引き出し機構を装備し、ボンネット取り外し式を採用。
  2. 電装品も1ヵ所にまとまり、楽にチェックが可能。
  3. リールユニットは、「G-EXE」の刈取性能をそのまま継承。
 ―など。

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13.全農が臨時総代会で新3ヵ年計画を決定

新3カ年計画は、「変革・創造・実践」をキャッチフレーズに「国産農畜産物の販売力強化」を最重点施策として取り組む。生産資材コスト低減対策では、JAグループ独自型式や輸入トラクターなど安価な農機の取り扱い拡大などを行う。このほか生産資材事業では、メーカー・機種・型式を選定した重点機種対策による農業機械の仕入れ強化や、農薬を活用した省力施肥防除技術の普及、農機の修理整備、中古販売、リース・レンタル、作業受託等の提案を推進する。

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14.2011〜13年からディーゼル排ガスの規制を強化

環境省がディーゼル特定特殊自動車の、国土交通省がディーゼル特殊自動車の排出ガスの規制について、排出規制を強化した。これにより、我が国の、ディーゼル特殊、及び特定特殊自動車の排出ガス規制は世界で最も厳しいレベルとなるとしている。環境省によるディーゼル特定特殊自動車の主な改正点は、

  1. 排出ガスの試験モードに、過渡試験モード(NRTCモード)を追加。
  2. 排出ガス規制値の強化。
  3. 少数生産車の基準の細目の改正。
  4. 規制開始時期の設定(2011〜2013年)。
  5. 改正基準に適合した車の基準適合表示様式の追加。
―など。

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15.リターン畦塗機「LZRシリーズ」など、松山が発売

新発売したのは、電動オフセット仕様のリターン畦塗機「LZRシリーズ」スパウトタイプのブロードキャスター「MP410/MP510」(手動開閉)と「MP410E/MP510E」(電動開閉・電動開度調整)シリーズ、それに北海道向けのロータリーハロー「グランドハローLXE20シリーズ」。
 新型リターン畦塗機「LZRシリーズ」の特徴は、

  1. ラクラク調整=耕うん部平行機能・角度表示計・ダブルフレーム構造の3点の機能があり、「耕うん部平行機能」は、基本的な作業姿勢を一度設定すれば、姿勢と方向輪の調整はそのままに、耕うん部の上下調整により土量の調整ができる。「角度表示計」はトラクターに乗ったままでの作業機の前後・左右の作業姿勢を確認できる。「ダブルフレーム構造」はトラクターの大きさに左右されることなく適切な作業姿勢が取れる。
  2. スパイラルローラー・ニューウィングディスク=上面を締め込むスパイラルローラーは、段差とラセンで土を締め込み、あぜ上部がより硬く、崩れにくくする。ニューウィングディスクは、ディスク面の段差を最適化し、法面に対し上から下まで均一に力を伝え、振動が少なく、しっかりしたあぜを成形。
  3. オフセット量の増大=クローラトラクターにも対応できるオフセット量を確保。
―など。

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16.IHIスターが新型ディスクモーア

「ディスクモーア MDM13シリーズ」のモデルチェンジを行い、「MDM1345」、「同1355」、「同1365」の3機種を発売する。「MDM1345」は高速手動折りたたみ式、「同1355」はトラクター単動油圧折りたたみ式、「同1365」は電動折りたたみ式となっている。主な特徴は、

  1. ディスクのハットの高さが低く、プロテクタ高さが高く、前側に大きくなったので、長物の多収量牧草を刈り取る場合も、牧草は詰まることがなく、流れが良い。
  2. プロテクタキャンパスを大きくし、刈った草がキャンパスから飛び出すことを、より確実に防止。
  3. グラスボードを大きくし、下部からの牧草の逃げを少なくした。グラスボードは取り付け角度を2段階に調整可能。
―など。

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