平成16年の農作業死亡事故は413件

−平成17年度農作業事故調査(死亡小票調査)−

平成16年に発生した農作業による死亡事故件数は、413件と前年より15件(3.8%)増加した。
 そのうち、農業機械作業によるものが295件(71%)、農業用施設作業によるものが24件(6%)、機械・施設以外の作業によるものが94件(23%)となっている。
 また、年齢階層別には、65歳以上の高齢者による事故が297件と死亡事故全体の72%を占めている。

※ 本調査は、厚生労働省が公表した平成16年の「人口動態調査」の小票を、全国の保健所において閲覧する等により集計したものである。

平成16年における農作業事故発生状況の概要

調査方法 調査結果の概要 概要
 「機械に係る事故」の発生状況 「施設に係る事故」の発生状況 「それ以外の事故」の発生状況

1 調査方法
本調査は、全国における農作業に伴う死亡事故の発生実態及びその要因を把握することを目的として、平成16年1月1日〜12月31日までの1年間の農作業死亡事故について、都道府県職員が厚生労働省の「人口動態調査」に係る死亡小票を閲覧する等の方法により実施した。TOP
2 調査結果の概要
2−1 概要

 (1) 平成16年の農作業死亡事故件数は、413件となっている。
 (2) 事故区分別にみると、
   @ 農業機械作業に係る事故(以下「機械に係る事故」という。)は、295件(71%)
   A 農業用施設作業に係る事故(以下「施設に係る事故」という。)は、24件(6%)
   B 農業機械・施設作業以外の作業に係る事故(以下「それ以外の事故」という。)は、94件(23%)
   となっている。
 (3) 年齢階層別にみると、65歳以上の高齢者の事故が297件となり、全体件数に対する割合は72%となっている。
 (4) 男女別にみると、男性が354件(86%)、女性が59件(14%)となっている。TOP
農作業死亡事故と農業機械に係る事故 年齢別事故発生件数
男女別事故発生状況

2−2 「機械作業に係る事故」の発生状況
(1) 機種別事故発生状況
機種別事故発生状況
 機種別では、乗用型トラクターによる事故が最も多く135件(機械事故全体の46%)、次いで歩行型トラクターが54件(18%)、農用運搬車(動力運搬車、農業用トラック等)が39件(13%)と、これらの3機種で、機械に係る事故全体の77%を占めている。
(2) 原因別事故発生状況
乗用型トラクターでは、機械の転落・転倒が89件(同機種による事故全体の66%)と最も多く、次いで回転部等への巻き込まれ14件(12%)となっている。
 歩行型トラクターでは、機械と立木やハウス支柱等との挟まれが19件(35%)、農用運搬車では、機械の転落・転倒が20件(51%)と最も多くなっている。TOP
2−3 「施設に係る事故」の発生状況
  乗用型トラクターでは、機械の転落・転倒が89件(同機種による事故全体の66%)と最も多く、次いで回転部等への巻き込まれ14件(12%)となっている。
 歩行型トラクターでは、機械と立木やハウス支柱等との挟まれが19件(35%)、農用運搬車では、機械の転落・転倒が20件(51%)と最も多くなっている。 TOP
2−4 「それ以外の事故」の発生状況
  果樹等からの墜落・転落が最も多く29件(それ以外の事故全体の31%)、次いで稲わら焼却中に火にまかれる等の火・熱によるものが17件(18%)となっている。TOP


この資料は、平成18年12月8日に農林水産省生産局からプレスリリースされたものを編集して作成しています。