1 調査方法
本調査は、全国における農作業に伴う死亡事故の発生実態及びその要因を把握することを目的として、平成16年1月1日〜12月31日までの1年間の農作業死亡事故について、都道府県職員が厚生労働省の「人口動態調査」に係る死亡小票を閲覧する等の方法により実施した。TOP
2 調査結果の概要
2−1 概要 (1) 平成16年の農作業死亡事故件数は、413件となっている。
(2) 事故区分別にみると、
@ 農業機械作業に係る事故(以下「機械に係る事故」という。)は、295件(71%)
A 農業用施設作業に係る事故(以下「施設に係る事故」という。)は、24件(6%)
B 農業機械・施設作業以外の作業に係る事故(以下「それ以外の事故」という。)は、94件(23%)
となっている。
(3) 年齢階層別にみると、65歳以上の高齢者の事故が297件となり、全体件数に対する割合は72%となっている。
(4) 男女別にみると、男性が354件(86%)、女性が59件(14%)となっている。TOP
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農作業死亡事故と農業機械に係る事故 |
年齢別事故発生件数 |
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男女別事故発生状況 |
2−2 「機械作業に係る事故」の発生状況
- (1) 機種別事故発生状況
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機種別事故発生状況 |
機種別では、乗用型トラクターによる事故が最も多く135件(機械事故全体の46%)、次いで歩行型トラクターが54件(18%)、農用運搬車(動力運搬車、農業用トラック等)が39件(13%)と、これらの3機種で、機械に係る事故全体の77%を占めている。
- (2) 原因別事故発生状況
- 乗用型トラクターでは、機械の転落・転倒が89件(同機種による事故全体の66%)と最も多く、次いで回転部等への巻き込まれ14件(12%)となっている。
歩行型トラクターでは、機械と立木やハウス支柱等との挟まれが19件(35%)、農用運搬車では、機械の転落・転倒が20件(51%)と最も多くなっている。TOP
2−3 「施設に係る事故」の発生状況
乗用型トラクターでは、機械の転落・転倒が89件(同機種による事故全体の66%)と最も多く、次いで回転部等への巻き込まれ14件(12%)となっている。
歩行型トラクターでは、機械と立木やハウス支柱等との挟まれが19件(35%)、農用運搬車では、機械の転落・転倒が20件(51%)と最も多くなっている。 TOP
2−4 「それ以外の事故」の発生状況
果樹等からの墜落・転落が最も多く29件(それ以外の事故全体の31%)、次いで稲わら焼却中に火にまかれる等の火・熱によるものが17件(18%)となっている。TOP
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